槍使いの女王 スピア
槍使いの女王 スピア
健司は剣を抜いた。
しかし、手が震えている。
好機と見たウルフは、健司達を襲う。
大丈夫、僕は守られていると健司は心の中で思いました。
バーレラは危ないと感じた。
「避けて―!」
しかし、ウルフ達の攻撃は、健司の前で止まった。いや、何か見えない壁があるみたいだ。
「これは!」
健司は、感じた。アイリス様の加護 絶対防御。
健司に対して、あらゆる攻撃を防ぐ防御のスキル。
「アイリス様、ありがとうございます!」
「気をつけなさい、ウルフ達は今殺気立っています。」
これには、バーレラも驚いた。
「一体、何が?」
その時、走ってくる槍を持った女の人が来た。
「待て待て――」
銀髪のショートヘアでミニスカを履いているミルキだ。
「ミルキさん!」
「知り合いなんですか?」
「ええ、うちのギルドのエース。ミルキ。槍使いでは女王と呼ばれている。」
ウルフ達は、最大限警戒しながら、ミルキを取り囲み、攻撃した。
ミルキは、槍でウルフを倒したが、別のウルフが攻撃の隙を狙ってきた。
「ストームスピア!」
あたり一面が突風によって、ウルフ達も空を舞った。
その隙をミルキは逃さなかった。
「蓮撃スピア!」
槍の高速スピアでウルフ達を滅ぼした。
戦いは終わった。
「助けていただきありがとうございます」
「ミルキさん、ありがとうございます!」
2人はお礼を言った。
「大丈夫。大丈夫。少年に怪我無くてよかったよ。それはそうと、バーレラ、むやみにモンスターを攻撃したな。」
「モンスターは悪です。間違っていません。」
「いや、間違っている。攻撃的なモンスターは置いといて、全てのモンスターがそうではない。」
「なぜですか?」
「分からないのか?そこの少年は分かっている。」
バーレラは、何故こんなことを言われなければならないのか、理解出来なかった。
「バーレラ、そこの少年は黄金のリンゴを見つけたんだ。言っている意味分かるよね?」
バーレラは観念した。しかし、モンスターを攻撃できない少年が正しいとは、どうしても思えなかった。
「はい、黄金のリンゴは限られた人しか見つけられない、と。」
健司は口を挟んだ。
「ミルキさん?でしたっけ。どこかで会いましたか?」
ミルキは冷や汗をかいた。
やばい、やばい。ベルカに言われて、様子を見てこいとは言えない。
「それはね……。ベルカとは知り合いで、最近いい人がギルドに入ったから、と言っていてね。」
「そうなんですね。だから、ベルカさんに似ているんですね。」
「似ている?どこが?」
「ミニスカなところは、ベルカさんと一緒で冒険者が出入りする場所には、似合わないと思って。」
「な!少年、違うよ。これは、私服だよ。ベルカのは、故意だ。」
「照れなくて大丈夫ですよ。」
と言って、3人は一旦、街の方 ファーフへ歩き出した。
バーレラは何故、ミルキさんが少年を擁護するのか、分からなかった。




