可憐な剣士 バーレラ
可憐な剣士 バーレラ。
彼女は、剣士においてかなりの実力者。しなやかな剣を使い、見たものは、美しい舞のようだ、と評するので、故に可憐な女剣士と、ギルド仲間に、よく言われている。
彼女が所属するギルドは、ファーフの街でも上位に位置する。ギルド名は、サファイア。サファイアは、実力主義で、実力さえあれば、評価される。
ちなみに、健司が追いはられたギルドだ。
バーレラは、昨日出会った少年を考えていた。
「あの少年、すぐやられてしまうね。彼は、きっと違う道があるはず。冒険者だけがすべてではないね。」
彼のように優しい少年を何人も見て来たが、冒険者に利用され、見捨てられて、モンスターによって、命を落としたものもいた。
「そうならないためにも、冷たいようだけど。」
バーレラは、ブラッジ山で凶悪なモンスター・ウルフを討伐しに入りました。
バーレラは1匹のウルフを見つけました。
「見つけた。スキル 龍水剣。」
その剣は水のようになめらかで確実にモンスターを倒しました。
しかし、これはモンスターの罠とは、バーレラは思いのほか、知りませんでした。
――――――――――――――――――――――――
健司とアイリスは、黄金のリンゴを探すべく、ブラッジ山の森にいました。
「アイリス様、これですかね、黄金のリンゴ。」
「そうですね。一目でわかるようになりましたね。今度はちゃんと持って帰るのですよ。」
「はい、分かりました。アイリス様。」
健司は黄金のリンゴを手にして、ギルド ルビーを目指してブラッジ山をあとにしました。
健司とアイリスは、森を抜ける途中、可憐な女剣士・バーレラが、ウルフの執拗な攻撃に苦戦しました。
「龍氷剣!」
ウルフの1匹が氷漬けになり、砕けました。
しかし、別のウルフがバーレラの攻撃の隙をついてきて、ウルフの爪が襲ってきました。
「こいつら、攻撃の隙をついてくる。ただのモンスターではない。」
バーレラの剣術は見事ですが、それ以上にウルフの連携が絶妙だ。
「はぁはぁ、厄介ですね。昨日の少年の行動は正しかったのかもしれません。一旦引きますか。」
それを見た健司は悩みました。
「あの女の人、この前の。どうしたらいいですか?」
「健司、この前酷いこと言われても助けますか?」
「確かに助けはいらないかもしれません。でも、助けを求める人には、手を貸したいのです。だって、それがアイリス様の愛だから。」
「いい心がけですね。なら、黄金のリンゴをウルフ達に見せつけなさい。」
「どういう事ですか?」
「ウルフはまず、黄金のリンゴを持っている者には、手を出さない。なぜなら、黄金のリンゴの番人だからです。そして、ウルフは、黄金のリンゴに救われたので、守っているのです。」
「そういう事なんですね。分かりました。」
健司とアイリスは、バーレラを助けに向かった。
バーレラは、昨日出会った少年が視界に入ってくるのが見えた。
「なぜ、今来たら危ない。逃げてください!」
とバーレラは内心思った。
しかし、ウルフの攻撃がバーレラを襲う。




