ギルド ルビー
健司はギルドの受付の女性を見て、不思議に思った。
「なんで、そんなに優しいのですか?」
このギルドの中を見て、違和感に気づいた。
人がこの女性以外いなく、誰か来たような雰囲気もない。
金髪のストレートのロングヘアーで白いワンピースを着た受付の女性は、ニコッと笑った。
「それはあなたが優しい心の持ち主だからです。
それに、違和感に気づいたのは、周りを見ている証拠です。」
「私の名前は、ベルカ。このギルド ルビーの職員であり、ギルドマスターです。」
健司は驚いた。
「ええええー」
ベルカは、この少年を見て、人と違ったスキルを持っているように見えた。
「それでどんなスキルをお持ちですか?」
健司は言うのをためらった。
どこのギルドでも否定されたからだ。
「あははは、ちょっと」
ベルカは内心、苦労しているのだと感じた。
「ところで、隣の女性、お綺麗ですね」
健司は驚いた顔をした。
「えっ、なんで分かるんですか?」
「心、読んだですよ。そういうスキルをお持ちなんですね。すごいと思いますよ。」
健司は、ベルカは違うところを見ていると察した。
「僕の名前は健司です。スキルは、隣に女神様がいるのですが、女神様と話したりすることができます。」
ベルカは驚いたが、正直に話す健司に優しく言った。
「健司さん、確かに持っているスキルは大事です。でも、スキルだけでは決まりません。一番大事なのは、自分の心です。」
「ベルカさん、ありがとうございます!
スキルだけで決まる訳ではないんですね!」
「ようこそ、ルビーへ。情熱がある人は歓迎します。
健司さんは何故冒険者になりたいのですか?」
「そうですね。モンスターを退治するのが一番理想ですが、でも僕は、人の助けになるのはそれだけではないと思うんです。人々の生活の手助けをすることを目的に冒険者になろうと思いました。」
ベルカは目を見開いた。
なるほど、これも女神様の愛かな。
「素晴らしいですね。では、ルビーに入りますか?」
「はい!お願いします。」
ベルカはギルドの証であるルビーの石を渡した。
隣で女神様アイリスがパチパチ、と拍手した。
「最初のクエストは黄金のリンゴを調達するクエストはいかがですか?」
「黄金のリンゴですか?難しそうですね。」
「そんなことはありません。近くの山にリンゴが取れるところがありますが、その中に黄金のリンゴが生えている場合があります。」
「分かりました。やってみます。」
「それでは明日からお願いしますね。」
健司はルビーの証を手にしてベルカに感謝して、ギルド ルビーを後にして帰った。




