女神様からの忠告
健司は、家に帰る途中、女神様に聞いた。
「女神様、聖なる水はどんなものなんですか?」
女神様は難しい顔をしながら、答えた。
「本来、聖なる水は存在しません。水は水なのです。何か、誰かの手によって、変えられたのか、たまたま誰かがその水を飲んだら、病が治ったか、そういう類かもしれません。」
「なるほど、そうなんですね。逆に楽しみですね。」
「楽しみですか。いいですね。」
健司の顔を見た瞬間、アイリスは誰かのことを思い出した。
「誰でしたか、昔同じようなことを言われた気が。」
「昔ですか。」
健司は不思議な顔をした。
「そう言えば、聖なる水の前に、ゴブリンがいましたね。」
「はい、ゴブリンが徘徊しているとか、何とかで。」
アイリスは過去を思い出していた。
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確かあれは、まだ見習いの神官がある森でゴブリンに遭遇した時だ。
「何をしているのですか?モンスターですよ?」
見習いの神官は負傷したゴブリンに回復魔法をかけていた。
「女神様、私は誰とか関係なく、負傷しているものは助けたいのです。」
「モンスターでもですか?」
「はい、この信念は変わりません。」
負傷したゴブリンは傷が治り、逃げていった。
「まぁ、いいでしょう。」
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「そう言えば、ゴブリンがいましたね。もし、ゴブリンがあの時のならば、聖なる水とは、もしかして!」
「アイリス様、どうかしましたか?」
健司は聞いてきた。
「何でもありません。さぁ、家に帰りましょう。」
女神様のこんな姿を初めて見た健司でした。
健司達は家に帰っていった。
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ここは、ギルド サファイアの中。数多くの冒険者がいる。
ここに、健司と揉めたガードルがいた。
「聖なる水が次のクエストだって言うのか?」
「ああ、みたいだ、ミルキさんが言っていた。」
ガードルとパーティを組んでいるナイトの冒険者が言った。
「そもそも、ミルキさんは甘い。ルビーに入り浸っているじゃねえか。何故だ?」
ガードルは怒り心頭に発した。
「よせ。ミルキさんに聞かれたらどうする?それに、監視目的もある。」
「監視目的?何のために?」
ガードルはルビーのことをあまりわかっていなかった。
「ルビーのギルドマスター ベルカだ。あの女は暴走したら、誰にも止められない。あの事件があって以降、監視をつけてるらしい。」
「あの事件がわかんないだよな。みんな、口を閉ざしている。」
「さあな。ただ、ミルキさんのおかげで大人しくしてるみたいだ。」
「なら、今は動かない方がいいのか?」
「目立つな、という意味だろ。」
「わかった。こっちからは仕掛けない、それでいいな。」
「そうだな。」
こうして、サファイアの中の会話が終わり、ガードルとナイトはサファイアを出ていった。




