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女神様と共に  作者: リーゼスリエ
聖なる水

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16/17

女神様からの忠告


健司は、家に帰る途中、女神様に聞いた。


「女神様、聖なる水はどんなものなんですか?」


 女神様は難しい顔をしながら、答えた。


「本来、聖なる水は存在しません。水は水なのです。何か、誰かの手によって、変えられたのか、たまたま誰かがその水を飲んだら、病が治ったか、そういう類かもしれません。」


「なるほど、そうなんですね。逆に楽しみですね。」


「楽しみですか。いいですね。」


 健司の顔を見た瞬間、アイリスは誰かのことを思い出した。


「誰でしたか、昔同じようなことを言われた気が。」


「昔ですか。」


 健司は不思議な顔をした。


「そう言えば、聖なる水の前に、ゴブリンがいましたね。」


「はい、ゴブリンが徘徊しているとか、何とかで。」


 アイリスは過去を思い出していた。


 ――――――――――――――――――――――


 確かあれは、まだ見習いの神官がある森でゴブリンに遭遇した時だ。


「何をしているのですか?モンスターですよ?」


 見習いの神官は負傷したゴブリンに回復魔法をかけていた。


「女神様、私は誰とか関係なく、負傷しているものは助けたいのです。」


「モンスターでもですか?」


「はい、この信念は変わりません。」


 負傷したゴブリンは傷が治り、逃げていった。


「まぁ、いいでしょう。」


 ――――――――――――――――――――――


「そう言えば、ゴブリンがいましたね。もし、ゴブリンがあの時のならば、聖なる水とは、もしかして!」


「アイリス様、どうかしましたか?」


 健司は聞いてきた。


「何でもありません。さぁ、家に帰りましょう。」


 女神様のこんな姿を初めて見た健司でした。

 健司達は家に帰っていった。


 ――――――――――――――――――――


 ここは、ギルド サファイアの中。数多くの冒険者がいる。

 ここに、健司と揉めたガードルがいた。


「聖なる水が次のクエストだって言うのか?」


「ああ、みたいだ、ミルキさんが言っていた。」


 ガードルとパーティを組んでいるナイトの冒険者が言った。


「そもそも、ミルキさんは甘い。ルビーに入り浸っているじゃねえか。何故だ?」


 ガードルは怒り心頭に発した。


「よせ。ミルキさんに聞かれたらどうする?それに、監視目的もある。」


「監視目的?何のために?」


 ガードルはルビーのことをあまりわかっていなかった。


「ルビーのギルドマスター ベルカだ。あの女は暴走したら、誰にも止められない。あの事件があって以降、監視をつけてるらしい。」


「あの事件がわかんないだよな。みんな、口を閉ざしている。」


「さあな。ただ、ミルキさんのおかげで大人しくしてるみたいだ。」


「なら、今は動かない方がいいのか?」


「目立つな、という意味だろ。」


「わかった。こっちからは仕掛けない、それでいいな。」


「そうだな。」


 こうして、サファイアの中の会話が終わり、ガードルとナイトはサファイアを出ていった。

 

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