バーレラの意思
健司とバーレラは、家に帰る途中まで一緒に歩いて行きました。
バーレラは何か考えごとをしていましたが、意思が固まったように話しました。
「健司さん、次のクエストも同行させてください。」
「バーレラさん、次もですか?でも、バーレラさんはモンスター討伐のクエストを主にやっていますよね。」
バーレラはにこやかな顔で話しました。
「確かに、モンスター討伐のクエストを主にやっていました。しかし、私が本当にやりたかったことがあるんです。」
「やりたかったことですか?それは何ですか?」
健司は疑問に思いながら、聞いてみた。
「昔、モンスターに襲われたことがありまして、その時に冒険者に助けてもらったのです。私もこういう人はになりたいと思うようになりました。」
「なるほど、素晴らしいですね。」
健司は感心した。
バーレラは心の中で思った。
健司さんのあの時、モンスターから私達を守ってくれた行動が目に焼き付いていて、離れない。あれが本来の冒険者の姿だ。
「そんなことないです。黄金のリンゴを食べたら、何か急に思うようになりました。」
「確かに、何か以前と違う自分になりました感じがしますね。」
健司は確かに、あの時、モンスターに襲われながらも恐怖は一切感じなかった。黄金のリンゴの効果かもしれない。
「じゃあ、私はこっちですので。」
「はい、今日はありがとうございました。それじゃあ。」
2人はにこやかに手を振って別れた。
健司は家に帰るまで、女神アイリスに話した。
「黄金のリンゴを食べたら、何か変わりましたね。」
「健司、愛が詰まっているのです。だから、健司は以前と比べて変わりましたよ。」
健司はにこやかになり、喜んだ。
「ありがとうございます。愛って絶大ですね。しかし、あんな不思議なものがあるんですね。他にもあるんですか?」
「この世には、いろんなものがあります。だから、世界は広いと私は思っています。」
「なるほど、じゃあ、いつかは世界を旅したいと思っています。」
アイリスはにこやかになり、励ましました。
「健司、あなたなら大丈夫ですよ。ゆくゆくは世界を旅になるでしょう。」
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バーレラは健司と別れた後、家に帰る途中ある人に出会いました。
「バーレラ、一体何をしている?」
その人物は、男で剣を持っていて、冒険者の格好をしていました。
「何とは?」
バーレラは呆れながら話しました。
「何じゃない。健司とかいう男とクエストに行く約束をして。見ていたぞ。」
「誰だっていいじゃない。それに、健司さんはあなたと違う。」
「どういう意味だ!私が組む相手ではないと?」
バーレラは面倒くさいので、はっきりいいました。
「彼は、いずれヒーローになる存在よ。名声だけ欲しいあなたとは違う。」
そう言って、バーレラは家へと帰って行きました。
男は心の中で怒りが込み上がりました。
「このままではすまさんぞ。健司とやら。」
不穏な空気が男から漂ってきました。




