”ワタシとその子とどっちを選ぶの?”
”ワタシとその子とどっちを選ぶの?”
・・・こんな事、7年も付き合ってた彼に言わなければよかった。
彼とは”結婚するつもりで当時、付き合っていたワタシ!”
でも気づけば? ”7年も彼と付き合っている。”
彼の口からワタシは、”結婚”という言葉を一度も聞いた事がない!
ズルズル7年も付き合って、このまま別れるんて考えたくない。
ワタシは今でも彼の事は嫌いじゃない!
もう随分と彼には慣れてしまったけど? それでもワタシは彼が好きだ!
”別れるという言葉はワタシの頭からは一切ないのだけど?”
彼はどうやら違うようで、”少し若返っているというか?”
若い女の子が近くにいるのか?
見た目もどんどん若返ってるように感じる。
『ねえ? 最近、若い子が好きそうな曲とかよく聴いてない?』
『なんだよ、若い子が聴きそうな曲を俺が聴くと悪いのか!』
『・・・そ、そうじゃないけど、』
『別に若い子が聴きそうな曲を俺が聴いてもいいだろう。』
『”でもさ、ワタシに隠れて浮気とかしてないよね?”』
『はぁ!? な、なんでそうなるんだよ、』
『”凄い、動揺してるよ。”』
『してないって!』
『・・・別に、それならいいけど、』
『浮気なんかしてないし、そんな心配しなくていいから!』
『・・・そ、そうよね、』
『そうだよ!』
・・・”間違いない! 彼は完全にワタシに隠れて浮気をしている!”
彼は嘘をつくのが下手だ! 直ぐ嘘をつくと動揺するし、絶対浮気
してるとワタシは確信した。
ただ、”めちゃくちゃ若い女の子なのだろう。”
最近聴いてる曲が、彼が今まで聴いてこなかったヒップホップな曲!
しかもラップもあったりして、彼はラップは大嫌いだとワタシにはっきり
言っていたのに、好きな子が若い女の子だとこういう曲も聴くのだろう。
なんか? ショックでもあるけど、不思議な感じでもあるのも事実!
彼の事はよく知ってるつもりでいたけど?
ワタシは彼の事を本当は何にも知らなかったのかなと思う部分もあって、
彼の本音はどこにあるのだろう?
ただ今のワタシは、どうしても彼と別れたくない!
”最悪、浮気されていても遊び程度の女の子なら許せるというか?”
本気じゃないならいいというか......。
7年もワタシは彼と付き合ってきたし、変な自信もある!
彼とはこの先もまだ、【結婚したい】と想っているし、こんなところで
フラれてたまるかとも想っている!
”どこぞの若い女に彼を取られてたまるか!”
そんな気持が私の中でフツフツと込みがあげてきた。
『”最初に言っておくけど、絶対に別れないから!”』
『えぇ!?』
『別に若い女の子と浮気しててもいいけど、私は勇仁と7年も付き合って
るんだから! 結婚もせずに別れてたまるか!』
『・・・み、未空?』
『ワタシはね、どれだけ勇仁に尽くしてきたか分かってんの!』
『・・・ご、ごめん、随分と追い詰めてたんだな、そんな風に想ってる
なんて思ってなかったよ。』
『・・・もぉ~バカ! 許さないんだから!』
『”俺が責任を取って、未空を幸せにするよ!”』
『えぇ!?』
『”結婚しよう。”』
『・・・う、嘘でしょ? 本当なの?』
『本当だよ。』
『”でも浮気相手は? 彼女は何て言ってるの?”』
『・・・浮気相手? そんなのいる訳ないだろう。』
『えぇ!? う、浮気してないの?』
『してないよ!』
『・・・でも? 最近、若い子の曲とか聴いてたし、アレは?』
『あぁ、職場の女の子が聴いてたから、俺も気に入って聴いてただけだよ。』
『”職場の女の子?”』
『だから浮気相手じゃないって!』
『・・・ただ、それだけなの?』
『そうだよ!』
『本当に浮気してない?』
『してない!』
『じゃあ、もう一回言って!』
『・・・何を?』
『プロポーズ!』
『・・・あぁ、俺と結婚してください!』
『はい!』
『良かった。』
『うん。』
・・・ワタシの勘違いだったのか?
彼はどうやら浮気はしてないようだ!
それに”これがキッカケで結婚まで出来たわ!”
今は大好きな彼と結婚できて幸せです。
”彼女から奥さんになれた喜びは何よりも格別なモノなのかもしれない!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。