シャーロックホームズの推理法
*まとめ
シャーロック・ホームズの推理方法
最近、久々にシャーロック・ホームズ・シリーズを読んでいる。そこで、ホームズにつてwikiを検索してみたところ、ホームズの推理方法という記事があった。関連する用語を、wiki及び各種webマガジン、個人ブログといった記事を拝読。自分なりにまとめてみた。
問題解決には、演繹、帰納、仮説推論といった三つの方法がある。ホームズはこのうちの仮説推論を採用した。
仮説推論は、前提条件観察(殺人の目撃)が不可能なとき殺人事件と仮定(後件肯定の命題化)。捜査による事後的観察(証拠)から、最適な犯行過程を導くという手続きをとる。
具体的に述べると、ホームズの推理=仮説推論は、「死体→現場に縄きれ→特殊な切り口→犯人は水夫」といった手続きを踏むというわけだ。
ノート20211018
推理法
シャーロック・ホームズはよくアブダクションを使う。徹底した現場観察によって得た手掛かりを、過去の犯罪事例に関する膨大な知識、物的証拠に関する化学的知見、犯罪界の事情通から得た情報などと照らし合わせて分析し、事件現場で何が起きたかを推測する。しばしば消去法を用い、「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」(When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.)と述べている(「ブルースパーティントン設計図」)。彼の観察力の鋭さは「白銀号事件」で犬が吠えなかったことを指摘したように、現場で起きた出来事だけでなく、現場で発生すべきなのに起きなかった出来事にも注目した点に表される。この事例は、ミステリ小説界に留まらず広く学問の世界においても、注意力と観察力は如何にあるべきかを示す事例として頻繁に引用される。エジプトの警察は過去、研修にシャーロック・ホームズを教科書として採用していた[20]。
彼は音楽とタバコと有毒植物と過去の犯罪に特に詳しく、前例とタバコで解決した例も少なくない。タバコの灰の見分け方に関しては論文も書いている。
また、彼は、ベイカー街遊撃隊と呼ばれる貧しい少年達に小遣いを与えて、情報収集させることもある。
シャーロックホームズ wiki
【アブダクション】 ※帰納法の一種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
推論 > 論理的推論 > アブダクション
アブダクション、リトロダクション(古代ギリシア語: ἀπαγωγή[1]、英: abduction, retroduction)とは、個別の事象を最も適切に説明しうる仮説を導出する論理的推論。仮説形成や仮説的推論などと訳されている。
目次
1概要
2論理的推論
3論理に基づいたアブダクション
4脚注
5関連文献
6関連項目
7外部リンク
概要
古くはアリストテレスがアパゴーゲー(古代ギリシア語: ἀπαγωγή[2])について議論している[3]。のちにアパゴーゲーはアブダクション(abduction)と英訳された。チャールズ・サンダース・パースは演繹、帰納に対する第三の方法としてアブダクションの語を用いた。
結果や結論を説明するための仮説を形成することを言うこともある。哲学やコンピュータの分野でも定義づけされた言葉として使われている。アブダクションの意味や思考法は、演繹法や帰納法ともまた異なるものであり、失敗の原因を探ったり、計画を立案したり、暗黙的な仮説を形成したりすることにも応用できる。例えば、プログラムの論理的な誤りを探し出し直すという過程では、アブダクティヴな解釈と推論が行われており、一般的な立証論理の手法と通じるものがある。
アブダクションは、関連する証拠を(真である場合に)最もよく説明する仮説を選択する推論法である。アブダクションは観察された事実の集合から出発し、それらの事実についても尤もらしく、ないしは最良の説明へと推論する。またアブダクションという用語は、たんに観察結果や結論を説明する仮説が発生することを意味するためにもときおり使われる。だが哲学やコンピュータ研究においては、前者の定義がより一般的である。心理学や計算機科学などではヒューリスティクスと呼ばれている。
論理的推論
演繹
演繹は、仮定a と規則「a ならば b である」から結論 b を導く。妥当な演繹は、仮定が真であれば結論も真であることを保証する。
帰納
帰納は、仮定 a が結論 b を伴ういくらかの事例を観察した結果として規則「a ならばb である」を蓋然的に推論する。帰納は、推論した規則が真であることを保証しない。
アブダクション
アブダクションは、結論 b に規則「a ならばb である」を当てはめて仮定a を推論する。帰納が仮定と結論から規則を推論するのに対し、アブダクションは結論と規則から仮定を推論する。アブダクションは、推論した仮定が真であることを保証しない。アブダクションそれ自体としては、形式的には論理学でいう後件肯定に等しい。このようにアブダクティヴな推論はそこで提起される仮定/原因が疑わしいので、「前後即因果の誤謬」という、時間の前後関係を因果関係と混同した虚偽の論法に、似ている。
論理に基づいたアブダクション
論理学では、説明はある領域を表現する論理的理論 T、および観察の集合O、 から行なわれる。アブダクションは O についての説明の集合EをT にしたがって導き、そしてそれらの説明のうち、捨象され得ずに残る一つを最終的に選択していく過程である。E がT にしたがいつつO の説明であるためには、E は二つの条件を充足しなければならない。
O が、E かつT、から導かれる。
E が T と無矛盾である。
形式論理学では、O とE はリテラルの集合であると想定されている。これら二つの文はE が理論T にしたがいつつ O の説明であるための条件である。通常これら二つの条件を充足する可能な説明 E に対して、他の最小限の条件が課せられるが、これはO を内含することに寄与しない)的外れな事実がそれらの説明に含められることを避けるためである。アブダクションはE の要素を選択する過程でもある。「最良の」説明を表現する一要素を選択する基準には、単純性が、より蓋然的であることが、ないしはその説明の説明力が、含まれる。