画集/「飛行船シルフィー/外装」「飛行船シルフィー/内装」「スコルツェニーの口づけ」「修道院島」
画集 「飛行船シルフィー/外装」「飛行船シルフィー/内装」「スコルツェニーの口づけ」「修道院島」
飛行船シルフィー/外装
各ブログランキングで皆様のお好みをサーチしております。小説なら連続してやることが一番で、短編シリーズのオムニバスだとなおよろしいようです。私は飽きっぽいせいか、いろいろやってしまいます。そして完結します。判ってはいるのですがねえ。完結したとき支持率ぼろぼろ。はい、すみません、そういう奴なんです。(←開き直るな)
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下図は、『伯爵令嬢シナモン』シリーズのラストを飾る瀬戸内海上空をフライトするシーン。初夏らしい爽やかな色合いにしてみましたよ。
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「飛行船シルフィー、瀬戸内上空」 2010年(水彩)
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アールヌーボーの豪華巨大飛行船シルフィーは、瀬戸内海から、大阪湾を抜けて伊勢湾上空を通過した。窓下にはいくつもの箱庭を並べたかのように表情を変えていく風景があった。瑠璃色をした海、小さく群れる島々、煉瓦造りの都市、藁葺き屋根の民家集落……。さらに飛行船は、そびえたつ富士山を左手に、駿河湾を右手にみて北上し南関東上空にきた。
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横浜、川崎、品川……。軍艦や商船が停泊している港湾、緑に包まれた皇居……。
午後六時、東京芝浦に仮設空港に〝シルフィー〟は舞い降りた。
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(伯爵令嬢シナモン「飛行船の殺人」より)
上海上空 水彩
飛行船の繋留 水彩
飛行船シルフィー/内装
前回の続きで今回は内部構造メインです。
飛行船構造図 水彩
客室ゴンドラ 水彩
バー 水彩
ミュシャの回廊 水彩
「スコルツェニーの口づけ」
『伯爵令嬢シナモン』に登場する最大のトリックスター、オット・ースコルツェニーは、歴史上の人物で、ナチス・ドイツに属し「ヨーロッパ一危険な男」の異名をとっています。この人が頭角をあらわすのは30歳くらいで、それまでは、オーストリーのウィーンで、一介の技師として生きていました。実戦派で、決闘では無敵であった彼も、フェンシングの試合では、ぱっと、しなかったようです。(リンク記事にみるように)頬に傷があったのは青少年時代の決闘のあとでした。この頃まで、彼らは騎士のように、やっていたのですよ。別に貴族というわけではありませんが。
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ムッソリーニ救出作戦ほか、数々の特殊任務で武勲をたてた彼は、戦後、捕虜収容所を脱走。ファシズム国家を渡り歩いて、軍事顧問となります。マドンナ主演映画『エビータ』の同名ヒロインのご亭主ペロン大統領統治下のアルゼンチン、フランコ政権下でのスペイン。そのスペインで客死しました。ナチス・ ドイツでの最終階級は大佐。
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「スコルツェニーの口づけ」 2010年 (水彩)
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絵はスコルツェニーとシナモン。成人後をイメージして描いております。
「修道院島」(伯爵令嬢シナモンの舞台)
「修道院島」 2010年 (水彩)
舞台は、『伯爵令嬢シナモン 修道院島』の舞台、レオノイス川の中洲です。いかにもこのような場所があるかのようにスケッチをしておりますが、私のイメージから起こした画像。もともとはリザードという実際にある地名を使っていましたが、記事を読まれた方がグーグルアースで、(ないじゃないか!)とのご指摘があり、『トリスタン物語』にある架空地名を使いました。一筆。
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修道院島はリザード伯爵家私有地。手前、波止場で停泊する蒸気船とヨットは伯爵家所有物で、ヨットは、レディー・シナモン専用のもの。島の手前にある建物は別荘、遠くにみえる丘上の廃墟が中世修道院跡となっております。(奄美ツアーリスト)
「ティーパーティー」
絵画ソフトを私のノートPCに備えるとメモリがくってしましますので、オフィスソフトのおまけでついてある写真管理ソフトで描いてみました。伯爵令嬢シナモン『飛行船の殺人』冒頭のシーンです。ポップ調の絵ってこの作品に合わない! いずれ水彩で描き直します。(平伏)
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ティーパーティー 2009年 (PC画)
伯爵令嬢シナモン『飛行船の殺人』より