洗脳薬/ノート048
洗脳薬
真似しないでくださいといって真似する人はそういないと思う。犯人の学生は記事からみるとシリアルキラータイプの様子。真面目に学校に通い、就職も決まっていた。たぶん仕事をすればそれなりに成果をだしたことだろう。こういうタイプの人は、損得計算からいい人を演じて、なんとか社会から捨てられないようにして一生をまっとうしてもらうしかない。人体実験された少女は気の毒としかいいようがない。それにしても、助けを求めたけど、求められた周囲の人たちが全員無視というのが犯人以上に凄まじい。
昔、農大系の学生が複数のアパートを借りて、麻薬の水稲栽培をやって逮捕された事件があった。専門知識があり、恐らくは精製技術もあっただろう。さらに昔、日本の暴力団関係者が、香港に日本製電子レンジを持ちこんで、水さらしして粉末化した阿片を電子レンジで乾燥させていたのを、現地警察が逮捕したというものだった。――現在の共産党中国政府は、持っていただけで死刑だ。空港で当局に追われていた男が苦し紛れにバックを突然渡された日本人がそのまま連行されて死刑になったという噂もよく聞くところである。
それはともかく、素人が麻薬を抽出。医科薬科・化学系なのか? ネットや市販の書籍から、簡単に精製できるものなのか? それとも麻薬にしようとしたが、粉末化しただけで精製といえるレベルには達していなかったのか。私は未精製レベルだと考える。中一で誘拐された少女も洗脳はされていたものの完全ではなく、両親のメッセージを発見して自力で、(恐らく警察に行ったか自宅へ戻ったかして)、保護されたわけだ。犯人がアマチュアでよかったとも思った。
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【埼玉少女誘拐/産経ニュース2016.9.27 19:58】
アサガオ種の薬で洗脳、少女は一時脱出も話聞いてもらえず絶望…寺内樺風被告の法廷で明かされた監禁の日々/「埼玉県朝霞市の少女(15)が2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた大学生、寺内樺風被告(24)=東京都中野区=の初公判が27日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。公判では、少女を洗脳するためアサガオの種から抽出した麻薬成分を食事に混ぜるといった寺内被告の異常な行動や、少女が誘拐から約1カ月後に逃げ出したものの、助けを求めた人々に話を聞いてもらえず、絶望して寺内被告の部屋に戻ったことなどが明かされていった。【…】」
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【朝顔/薬用植物 wiki】
「チョウセンアサガオの薬効は、古くから知られており、中国明代の医学書「本草綱目」にも、患部を切開する際、熱酒に混ぜて服用させれば苦痛を感じないとの記述がある。 ベラドンナやハシリドコロなどと同様にアトロピンを含んでおり、過去には鎮痙薬として使用された。世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者である華岡青洲は、本種を主成分としていた精製した麻酔薬「通仙散」を使用していた[1]。このことから日本麻酔科学会のシンボルマークに本種の花が採用されている。/薬用植物ではあるが毒性も著しく強く、「キチガイナスビ」といった別名を持つ。近年ではオウム真理教が「ダツラの技法」と称して信者を洗脳、自白させるための薬物原料に本種を用いたため、園芸名の「ダチュラ」にもマイナスイメージが付いた。[要出典] 近年ではエンジェルズ・トランペットの名で園芸店で販売されている場合が多い。[要出典]/経口後30分程度で口渇が発現し,体のふらつき、幻覚、妄想、悪寒など覚醒剤と似た症状が現れる。 ヒオスチアミン Hyoscyamine, スコポラミン Scopolamine などのトロパンアルカロイド。毒性は他の幻覚薬物とは比較にならないほど強く、薬物中毒者ですら手を出さないレベルであるという。」
ノート20170518