サイコパス&シリアルキラー(反社会的人格障害者&連続殺人犯)/ノート037
サイコパスとは精神病質者をさす精神医学上の用語で、「社会病質人格」、「反社会性人格障害(APD)」とも呼ばれる。良心の呵責がなく、虚言的、自己中心的である。専門捜査官は〝サイコパスチェックリスト改訂版〟(PCL-R)によって犯人たちをテストして次のような特徴にまとめ、度数の評価をする。
①口達者で表面的な魅力
②誇大的な自己価値観
③飽きやすく刺激をもとめる
④病的な虚言
⑤偽り騙し人を操る
⑥良心の呵責
⑦浅薄な感情
⑧冷淡で共感性の欠如
⑨寄生的生活様式
⑩行動のコントロールが効かない
⑪放逸な性行動
⑫幼少期の問題行動
⑬現実的・長期的な目標の欠如
⑭衝動的
⑮無責任
⑯自己責任に帰すことができない
⑰多すぎる離婚歴
⑱少年非行
⑲仮釈放の取り消し
⑳多種多様な犯罪歴
あまたの事件解決に寄与したFBI元捜査官ロバート・K・レスラーはFBI独特の分類方法を確立し、秩序型・無秩序型・混合型に分類。このうち秩序型は、殺害行為そのものを目的とした殺人鬼・連続殺人犯で、〝シリアル・キラー(Serial killer seria)l〟名づけ、他の犯罪者と区別した。〝シリアル・キラーは〟、知能が高く、口がうまく行動的で、他人から好感をもたれる場合が多い。警察捜査上の盲点を縫って猟奇的な連続事件を犯すことがありとても厄介な存在だ。
引用参考文献/
●森瀬繚編・ミステリ事典編集委員会『ゲームシナリオのためのミステリ事典』ソフトバンククリエイティブ2012年)25頁
●ロバート・K・レスラー『FBI心理分析官』(相原真理子訳 ハヤカワ書店2000年)159-161頁
●高橋良彰『面白いほどよくわかる犯罪心理』(日本文芸社2005年)88-92頁