サザン鉄道V型蒸気機関車/ノート035
1921年に鉄道法が可決され、1923年に、あまたあった鉄道が4つの鉄道会社に統合され、さらに1947年に英国国鉄が成立する。この四大鉄道会社〝ビック・フォー〟の時代。――〝ビック・スリー〟という呼称もあるが、そうすると、サザン鉄道(SR)は漏れてしまう。
サザン鉄道は、ロンドンからドーバー港、それからドーバー海峡に沿った英国南岸に近い諸都市を結んだ線を管掌していた。
注目すべき機関車は、リチャード・マウンセルが設計し、1930年から1935年まで同社のイーストレイ工場 で製造された、スクールズ級と呼ばれる小型機関車で、パブリックスクール有名校をネーミングし、基本を黒色にした車体側面に、鮮やかなオレンジ色の塗装を施している。機関車と炭水車を含む)車両寸法は、全長59フィート (18m)、幅8・6フィート (2.6m)、高さ13フィート (4m)、炭水車は4000ガロンの水と5トンの石炭の搭載が可能だ。
小型機関車ながら、高速走行するため動輪の径は2メートルもあった。4両の客車をつけたときの最高時速は95mph (152km/h)の性能を誇った。10機製造後、好評につき、さらに改良小型化した30機が製造されることになる。
引用参考文献/
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