戦前英国鉄道網体制ビック・フォー/ノート034
一時期は英国に100以上あった鉄道会社を、運営効率上の問題から、1921年に鉄道法が可決され、は1923年1月1日に発効した。概ね4つの鉄道会社に統合された。この四大鉄道会社が〝ビック・フォー〟だ。
〝ビック・フォー〟は、第1のロンドン、ミッドランドの工業地帯、イングランド北西部、スコットランドの工業地帯を結んでいた、ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道 (LMS)、第2のロンドンと南西・西部イングランドおよびウェールズの大半を結んでいた、グレート・ウェスタン鉄道 (GWR)、第3のロンドンの北から東にあたる地域・ペナイン山脈の東側にあるイースト・アングリアの広大な平地部に鉄道網をもったロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道 (LNER)、第4のロンドンの南側を領域としドーバー港にむかう鉄道網を支配化に置く、ビックフォーではもっとも弱小のサザン鉄道(SR)がある。
〝ビックフォー〟は、第一次大戦直後1923年から第二次世界大戦直後である1947年までの鉄道網体制で、戦後はサッチャーとなるまで国鉄として再編されることになる。