『ITMA――イッツ・ザット・マン・アゲイン』 ロンドン大空襲の恐怖を、お笑いで救った英国BBC人気ラジオ番組/ノート027
ITMAは、ロンドン大空襲ごろ、英国BBCライトエンターテイメント部門が放送していたラジオ番組だ。
『イッツ・ザット・マン・アゲイン――その男ふたたび。略してITMA』は1939年から1949年にかけて放送されていた。コンテンツは、第二次世界大戦時の戦争ニュースを題材に、特にヒトラーをあげつらったお笑い番組。この番組によって、英国の士気は維持されたという。ニュース記事はバート・ガンが、テッド・カバナーがコメ―ディーに脚色した。
放送の基地となったのはウェールズ・スタジオで、バンガー、フォルカークに局があり、そこの放送局から大戦中、放送されていた。
一例を挙げてみよう。
ロンドン大空襲の最中である1939年7月12日から隔週でオンエアされた4回もののショーにはこんなものがあった。
トミー・ハンドリーという架空の人物が、体験する一連の仕事を取材するというスタイルで、ITMAは番組を製作。最初のシリーズは、主人公ハンドリーが民間ラジオ局で仕事をし、やがて、怪しげな海辺のリゾート地の市長、南の島の知事、悪大臣として働くことに――という内容だ。
スーザン・イークリーニアル・マクニール『チャーチル閣下の秘書』(坏香織訳・創元社2013年――122頁)でも、ヒロインがラジオをきいている場面がある。
引用参考文献/
本文中に記載
Wiki(英文)