表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/100

首相官邸の公務員猫/ノート025

 ロンドンのダウンニング街には鼠が多く、そこの10番地にある英国首相官邸では1500年代初頭から猫を公務員として雇っており、1924年、当時首相だったラムゼイ・マクドナルドが、「首相官邸鼠捕獲長」というポストをつくった。

 1924年の初代「鼠捕獲長」はトレンジャリ・ビル、1929―46年の2代目はピーターだ。同僚及び後継者に、1940年ごろ―43年の3代目ミニッツ・マウサ、1940年代のネルソン、1946年のピーター2世、1946-64年のピーター3世がいる。

 拙作『伯爵令嬢シナモン』の作品舞台となる、ウィストン・チャーチルが首相をしていた時代の「鼠捕獲長」はピーターとピーター3世ということになる。

 1970-88年のウィルバーフォースが最長でマーガレット・サッチャーは外遊先でお土産に缶詰を買ってきたり、一緒にテレビをみていたりしたという。

 驚くべきことに、「鼠捕獲長」には給与が支払われている。

 1929年、大蔵省のAE・バンハムは、「有能な猫の生活費として雑費から1日あたり1ペニーを支出する」ことを事務員に認め、1932年4月、週あたり1シリング6ペンスまで増え、現在は年100ポンドに引き上げられた。



  引用参考文献/

    岩崎広平 『ロンドン警視庁』 サイマル出版会1990年

    Wiki



追記

 マグニールの小説『チャーチル閣下の秘書』のなかにネルソンという猫が登場する。カバーイラストには三毛猫が描かれている。ネットをみていたら書き込みに、ドイツの爆撃機を怖がる同名の黒猫がいた。愛称が「首相の湯たんぽ」なんだとか。


  引用参考文献

    スーザン・イークリーニアル・マクニール

      『チャーチル閣下の秘書』(坏香織訳・創元社2013年)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ