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ストーカーは何を考えているのか/ノート022

 ストーカーという用語は20世紀末あたりからでてきたものだが、それによる犯罪は歴史書にそれらしい記事を散見することができる。ともかく用語ができ、問題視されるようになったのは、つい最近のこと。

 下記引用参考文献に示す著者は、自身がストーカー被害に悩んだ経験がある。元教師が昔の交際相手につきまとい、揚句は探偵をつかって、居場所をつきとめ殺害した2012年の「逗子事件」にも関わった。

 被害者が一方的に非のない場合も多々あるが、それなりに非のある場合もけっこう多く、別れ際に、どのような対処をとったかによって、犯人にトラウマを発生させ、

ストーカー化させることがある。

 カウンセラーである著者は、クライアントばかりではなく、ストーカーとも接触し、双方とカウンセリングする。犯人の心がねじれるにいたった言葉「鍵」をさがしだす。――すると、氷解という言葉が示すように、一気に相手の憎しみがなくなってゆく。

 ときに、カウンセラーは、ストーカーに昔の恋人との別れ際の状態をイメージで再現させ、相手の立場でどうして別れるに至ったかを考えさせる。

 ――ストーカーというと、一律に殺人犯予備軍というイメージをもってしまうところだが、そこに至るのは数パーセントだという。著作を読んで、あるいは自分でも何かの拍子でそうなりうる状態というものを興味深く感じた次第。


  引用参考文献/

    小早川明子『ストーカーは何を考えているのか』新潮社2014年

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