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近代英国・田舎の犯罪/ノート013

 日本でもそうだが、英国漁村での犯罪は、難破船の略奪だった。英国沿岸部ではどこにでもあった慣習で、早い者勝ちで、遭難者遺体の指に指輪があれば男たちはナイフで切り取り、耳にイヤリングがあれば女たちは噛み切ったものだった。ヴィクトリア朝中期に沿岸警備隊が発足し、こういう略奪を取り締まるようになる。

 1856年のクリミア戦争終結後、復員してきた大勢の兵士たちが浮浪者化・犯罪者化し、農村部で密猟者グループ・窃盗団となって、地方都市を荒しまわることになる。対策として、1862年、夜間密猟防止法が制定され、警察によって取締りされるようになった。

 また運河・鉄道発達の影響で、内陸農村部では、輸送貨物の〝荷抜き〟という新タイプの犯罪をするようになった。大量の物資が出発地から目的地にまでゆく途中は無警戒だった。運河近くには、犯罪者たちが、盗品を換金するための店がたくさんできた。


内藤弘「スコットランド・ヤード物語」晶文社1996年 144-149頁

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