ヴィクトリア朝末期のロンドン警視庁警官給与/ノート011
警部以上が年俸制だったのが警視以上になる。
巡査部長と巡査は日給制週払い。
月曜午後か火曜午前に会計がだされ、内務省に書類を提出。
水曜日の朝小切手を受けとり現金化される。
会計課前の廊下に警官たちは一列に並び、お椀に入れられた硬貨を受け取った。贋金が混じっているときがあるし計算間違いだってある。警官たちはその場でミスをみつけて報告しなければならなかった。
警視総監1900年から2600ポンド
副総監1901年から1450ポンド
大管区警視1901年から、先任順で800から900ポンド
警視から1901年、先任順で320から420ポンド
警部級:警部長1869年250ポンド、1901年から週給56から64シリング。平警部1869年で200ポンド13シリング、1901年から週給56から64シリング。
巡査部長1901年、37から47シリング。
巡査1900年、25から32シリング。
警察学校生徒、10シリング。所帯持ち石炭代4シリングの加給。
初代警視総監は本庁の建物に住みこみをし、19世紀の総監たちは借家住まいをしていた。
内藤弘『スコットランド・ヤード物語』1996年 224-230頁