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六十四 仕掛けられたアンドロイド


 「今回のゲームの場所、年号、主役の情報は一部開示され事前に分かっていた

ので私も事前に布石を打った。宝刀が祀られている村の長の長男は度重なる飢饉

で2人が餓死、次にすぐ男の子が生まれたが村が襲撃され巻き添えで亡くなった。

その当時は村も幕府の仕事で情報収集などをしており、日常茶判事であった」


「私はこの村の長の跡継ぎが今回のゲームに利用されると考えて男の子が亡く

なった3日後の夜に環境順応成長型のアンドロイドを乳飲み子の形状で長の家の

近くに置き泣き声を出させた。暫くすると長の妻が来て抱き上げ連れて行った。

それが小次郎で作戦の第一段階は成功した。次に部族の娘の1人としてアイラを

部族の村で育てさせた。アイラは小次郎と同形のアンドロイドだった」


「成長型のアンドロイドは人間の様に自然に成長するのですか?」


「ほぼ人間と同じで骨格は合金で自然に成長するように作られている。ただ血液

ではなく油分が体中を廻っている。次に本命の部族の娘を選ぶことになった。

成長型でなく戦闘型が理想なので機会を待った。残酷なようだけど、村が兵隊に

襲撃された時にすでに殺されていたアリーナを選んだ。環境対応戦闘型

アンドロイドにアリーナから記憶と形状を移した。そして、アリーナが将軍を

倒しゲームは終わった。このようにしてゲームが不成功に成るように関与するのが

我々の任務である」


「小次郎は選ばれたが、アリーナ、アイラが選ばれない可能性もあると思いますが?」


「アリーナは事前に小次郎にインプットしてあるから間違いないが、アイラは選ばれ

なかった可能性もあった。その時は別の方法を考える。ただし、新型のアンドロイド

を使用したのは今回が最初で成果に関する確認が行われ今後の活用を決めるようだ。

ただ異星人に知られると逆利用されるので細心の注意が必要だ」

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