六十一 異星人のゲーム
上司が部下に話をした。「作業をする前に、君は今回の業務は初めてなので
少し説明をする、今回の競わせる遊び・・・・言い難いから言い方を変えよう。
(ゲーム)にしよう。ゲームの主旨は色々な国でトップになれなかった歴史上の
人物を選んで、その人物を国のトップにさせる遊びで、ゲームをする競技者と
それを邪魔する阻止者で行う。2人はこのゲームの内容を開示して客に勝敗を
賭けさせる。2人は交互に競技者と暗殺者を繰り替えし、賭けた点数に一定の
リベートを取っている。点数は増えているらしい」
「過去に成功して歴史が変わった事例はあるのですか? それに点数とは?」
「ゲームが始まった頃に成功した事があるが規模も地域も小さく、歴史には影響は
無かった。点数の事は私も分からない。異星人達の暇つぶしの遊びとしか思えない。
それから今回のゲームの詳細はどの程度知っている?」
「確か将軍が競技者で、小次郎が阻止者で小次郎が訓練したアリーナが将軍を
倒してゲームオーバーと聞きました。ただゲームの流れは画像で見ています」
「細かい事は知らないようだな? ゲームの規則と前回と今回のゲームの
関わりを説明しよう。前回のゲームは競技者に有名な戦国大名の織田信長を選び、
阻止者に配下の武将明智光秀を選んだ。2人共シールド発生機つまり宝刀の効力
を信用しなかった。歴史通り信長が殺されてゲームオーバーになった。信長の
宝刀は異星人が回収しないで、小次郎の村の宝刀として祀られる事になった。
それだけなら問題ないが、古文書には次のゲームの布石としか思えない内容が
書かれてあった」
「どんな内容ですか?」
「村の長が宝刀を異国の部族の娘に宝刀を届ける事と書いてあった」
「それとゲームの布石とどう関係あるのですか?」
「ゲームはもう開示されていて、異星人の上層部より情報が入っていた」
「開示されたゲームの内容は何ですか?」
「ゲームの競技者はカスター将軍で、阻止者が部族の娘だった。日本の明治九年
はアメリカ西部ではカスター将軍が部族と闘争をしている時代だった。それで
私も色々と手を打った」
「どんな方法ですか?」
「それは後で話す。それよりゲームの規則だが宝刀は競技者と阻止者は各一本ずつで、
神の声で操れる人の数も総勢六人と決まっている。競技者は3人で将軍、源太、
鈴を選んだ。阻止者は小次郎、祈祷師の2人を選んだ。1枠が残っているが
誰だか分らない。神の声で操れるのも人により感度が違ってくる。鈴は感度が
悪かった。極限でないと通じなかったので、競技者側は鈴の美形を利用し男
を惹きつける所作を身に付させた。そして、多少のフェロモンも出るようにした
らしい。その鈴の色気で小次郎の闘争心を削ぎ早く国に帰りたいと思わせた」




