五十五 襲撃された
次の日の昼前に私はアイラと出発の用意をしていた。
鈴より証明書と旦那が書いてくれたテントを張る場所の簡単な地図を受け取った。
テントを張る場所は本道より右に少し入った処に印が付いていた。
鈴も確認してくれた。
アイラを先頭に私は馬に乗り保留地へと向った。
暫く鈴は見送ってくれていた。
私達は貰った地図の場所に早いけどテントを張った。
私は後から4人の男が間隔を開けて付けて来ている事は気が付いていた。
テントを張るために横道に入ったら、そのまま通り過ぎたので警戒感が薄まった。
夕食を済ましアイラに聞いた。
「用事が終わったら鈴の街で暮らしたいか?」
「小次郎がそうしたいなら良いよ」と答えてくれた。
寝る支度をしているとテントから6m程離れた林の中に人の気配を感じた。
私はアイラが寝てから林に廻り込んだ。
手前に銃を持たない男が1人いて、その先に長い銃を構えた3人の男がいた。
私は手前の男を打撃で気絶させて次に行こうとした瞬間、銃声が響きテントに
銃弾が当たる音がした。
私は焦ってアイラを救うためにテントに入った。
そしてアイラを抱き上げようとした時、銃声が鳴り響き、私とアイラは何発も
銃弾を浴びてしまった。
男達は立ち上がりテントに近づいて来る。
破れたテントの間から男達が見えた時、ドスと音がして一番後にいた
大男の伯父が「ぎゃー」と叫んで前に倒れた。
後の二人も刺されたのか? 「アリーナ!」「ぎゃー」と断末魔の声が聞こえた。
整った顔の部族の娘が覗いてきた。
鼻筋に直角に赤、黒、青の墨が塗られている。
(アリーナか?)
「アリーナ生きていたのか?」
最後の気力を振り絞って聞いた。
娘は首を縦に振った。
(良かった。生きていたのか・・・・)




