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四十五 鈴の夫


 街の入口から若い白人の男性が馬に乗り入って来た。


鈴が側に行くと馬から降り鈴の肩を抱き歩き始めた。


如何やら鈴の夫らしい。


鈴と話してから私とアイラを見て会釈して一緒に来るようにと手招きした。


戸惑っていると鈴が振りかえって私達を呼んだ。


「家で話をするようにと夫が言っています。行きましょう」


家は保安官事務所の斜め上にあった。


外壁は薄い緑色した板張りの2階建で家の中に入ると使用人が夫の荷物を

受け取った。


夫は鈴に何かを話して2階に上がって行った。


鈴は入口に近い部屋に私とアイラを招き入れた。


部屋には四角いテーブル呼ばれる台と椅子が置いてあった。


私とアイラを椅子に座らせて自分は向かい側に座った。


別の使用人がお茶らしき物を3個持ってきた。


使用人が出て行くと鈴は話し始めた。


「夫はまだ仕事があるので同席出来ない。用があれば聞くから遠慮なく話して欲しい

と言っていました。これ紅茶といってお茶に近いと思い用意したのでどうぞ」


相変わらず物腰が柔らかだった。


アイラに伝えると両手で椀を持って飲み「美味しい!」と目を輝かせた。


「可愛い子ね、この子は?」鈴はアイラを見ながら聞いて来た。


「アリーナの友達で途中まで一緒に戦っていた。どうしてもアリーナの最後の

状況が知りたいと言うので連れて来た」


小次郎はアイラが妻である事は言わなかった。


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