三十五 将軍の最後
今や生き残っているのは将軍一人になった。
しかし銃弾も矢も弾き返し、部族の戦士が近づき戦ってもサーベルで次々
と倒されていた。
アリーナは円陣の外から中に入り、円陣の端にいる将軍に近づき、
馬から降り宝刀を抜いた。
将軍も覚悟を決めたように神の刀のサーベルを抜いた。
お互い防御の効かない決死の戦いだと私は感じた。
将軍はサーベルを持つ反対の腕を肩まであげ、軽快に小さく左右に体を揺らせて
サーベルで突いて来た。
その攻撃にはアリーナは慣れていたのか、将軍の突いてきたサーベルを
左右に払っていた。
そんな攻撃が何回か続き、将軍がサーベルを付いてきた時にアリーナは
力を入れて払った。
将軍は払われたサーベルに体を少し持って行かれた。
アリーナはその瞬間を見逃さなかった。
宝刀で将軍の右胸を突いた。
将軍はその場で倒れ絶命したが、将軍の頭部から霧状のものが出てアリーナ
の頭部に入った。
小次郎も一瞬見えたがそれが何か分からなかった。
一緒にいた祈祷師が「アリーナに神が乗り移った。将軍の悪神が!」と叫んだ。
アリーナを見ると別に変化はないように見えた。
アリーナは宝刀を背中の鞘に収め、将軍のサーベルを鞘に収めて手に持つと
馬に乗った。




