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三十 転戦


 10日近く移動して部族は川の近くにテントを張った。


自分の感覚では50里(200km)以上は移動したと感じていた。


同じ景色が続き、延々と原野が続き、太陽も山ではなく地平線に沈む場所もあり、

とてつもなく広い国だと感じた。


川の近くなので食事には時々焼魚があり私には有難かった。


アリーナは他の部族の戦士と共に転戦していた。


私は将軍を倒す事が目的なので無益な戦いは避けるようにアリーナに

忠告したが無駄だった。


アリーナは戦闘の経験を積む度に戦闘能力を増していた。


私は2回に1回程度はアリーナと共に戦った。


部族の斥候よりある部族の村が狙われていると情報が入った。


部族の男達とアリーナ、アイラと共に狙われている村へ向かった。

総勢30人程であった。


私はアイラに部落で待つように伝えたが、私も戦いたいと主張したので弓を

持たせアリーナの後ろに着く事を条件に許した。


アイラに情が湧いていることに気づき始めていた。


村に着き部族村長に兵隊の襲撃がある事を知らせて女、子供を裏山に非難させた。


村の入り口の横に高い草の茂みがあり、私達はそこに隠れることにした。


一瞬強い風が吹き抜け草が音を出して揺れた。


私にはその音が懐かしく聞こえた。


子供の頃に夏の河原で村の子供達と遊んでいる時に聞こえた音を思い出していた。


暫くすると茂みより少し下がった平原に兵隊の列が現れた。


総勢50名程で高いラッパの連続音がして、村に向かって突撃をして来た。


横10列縦5列の隊形で先頭が村の入り口付近に来た時、アリーナたちは

その隊列の横からくさび型に突撃した。


不意打ちを受けた兵隊は隊形を崩した。


先頭にいたアリーナは刀を自由に扱い10人程を倒した。


私はアリーナの斜め横にいて銃で混乱している兵隊を5人程倒した。


アリーナが隊列を突き抜けた時には兵隊は30名程に減っていて、

部族も20名程に減っていた。


兵隊は隊列を立て直し、部族は反転し正面で対峙した。


高いラッパ音が鳴り、お互い正面から突撃した。


アリーナはまた先頭で何人かを斬り倒した。


次に隊形を修正し対峙した時、双方15名程になっていた。


もう少しで殲滅できるとアリーナも私も思った時、高いラッパ音が聞こえた。


総勢50名程の兵隊が隊列を組み丘の下から近づいて来ていた。


アリーナと私と部族達は戦いを諦め逃げた。


20名程の兵隊が追撃してきた。


その間隔は徐々に狭まり、部族の男達は後から撃たれ次々に馬から落ちた。


先頭に居たアリーナは後ろの状況に気づき反転した。


アイラ達を先に行かせ、兵隊の列に正面から突っ込んで行った。


私はアリーナの後ろに付き刀を抜き着いて行った。


銃弾も剣も跳ね返しアリーナは一瞬の間に10人を刀で倒した。


動作の速さは人とは思えなかった。


私もアリーナの後ろに隠れながら3人ほど刀で倒した。


残った兵隊は逃走した。


今回の戦闘で残ったのは10名だった、アイラも無事だったが私の足に銃弾が

かすり、また弱気になり次の戦いには参加しなかった。


アリーナ個人の活躍は素晴らしかったが、部族の戦闘は数が多い兵隊に

圧倒されていた。


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