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二十七 追跡される娘達


 娘二人が逃げて行くところを見られていた。


最初に突撃した十人ほどの兵隊が後を追って行った。


私は隠した馬の処に行き、その後を追った。


道は下り坂になっており、娘達とそれを追う兵隊の姿は遠くに見えていた。


道が狭いので兵隊は1列になって追っている。


少しずつ近づきは拳銃を右手で握った。


初めて使うが使い慣れている感じがした。


列の最後の兵隊を狙って発砲すると背中に命中し馬から落ちた。


次の兵隊も後ろを向き腰の銃に手に掛けたが、一瞬早く撃ち馬から落とした。


銃声に気が付いた先頭の隊長らしき男が後ろを向き手で指示をすると、

三名の兵隊が速度を落とし反転し向かって来た。


私は(まずい!)と思い一旦止まったが、道が狭く1列で突っ込んで

来ることが幸いした。


相手の銃口の向きと体の動きから銃弾の方向を察知し、また撃つ気配を感じて

左右に体を動かし銃弾を避けた。


そして拳銃で1人を倒したが、右腕に弾が当たり拳銃を落としてしまった。


次の兵隊とは5mほどの近さだったので刀を抜き突っ込んだ。


次の兵隊は発砲しようしていたが、速度が速く構えた時には、私は右側に

廻り込み胸を突いていた。


三人目の兵隊も早さに追い付けず私は手を払った。


「ぎゃー」と声を揚げ馬から落ちた。


胸を突いた兵隊は馬から落ち絶命していた。


私は馬から降りて片手を斬り落とされて喚いている兵隊に近づいて行った。


兵隊は懇願するように私を見た。まだ若い青年だった。


私は切断された腕の傷口を縛り馬に乗せて行かせた。


若い兵隊は殺されると思ったらしく泣いていた。


いつもなら殺していたのだが急に闘争心を失っていた。


痛みを感じて右手の袖を見ると焦げて穴が開いていた。


袖を捲ると鎖帷子を着ていたので弾は跳ね返っていたが、鎖帷子の金具が

めり込んでいて、その廻りが紫色に変色していた。


小さな傷でも私はその痛さに弱かった。


以前、何処かの藩の要人の暗殺に失敗し手傷を負って村に帰って

来たことがあった。


その時は不覚にも痛さが原因で、相手の忍びに後を付けられている事に

気が付かず村の存在を知られ村が全滅するところだった。


それも私の手傷に対する心の弱さであった。

仲間が相手の忍びを始末して事なきを得たがもう少しで惨事になっていた。


私は気を持ち直し消毒の薬草を塗りゆっくりと馬に乗った。


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