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二十一 剣術の稽古


 持ってきた木刀を2人に渡して稽古を始めた。


まずは握り方を教えて上段からの打ちこみを続けさせた。


始めはぎこちなさに小次郎は思わず声を出して笑ってしまった。


一生懸命頑張っている2人に不敬と思ったが、2人は気にしないで

練習していた。


あとで聞いたが楽しい時しか笑わないので気にならなかったそうだ。


確かに素朴で人の失敗を笑う文化はないと感じた。


それから刀を振る時の呼吸の仕方、突き、打ち込まれた時の避け方を教えた。


特に相手の剣を払い廻り込んでからの突き、袈裟掛けの稽古を重点にさせた。


袈裟掛けに斬った直後に返り血を浴びないように左右に体をずらす事も教えた。


最後に相手を観察すること特に手の動きと目の動き、それが分かればこれからの

相手の動きが分かり戦い易くなる。


私は村の家の前に作った棚と同じ棚を作った。


吊るした棒は少し小さく軽い物にした。


そして綿の入った頭巾を被らせて稽古をさせた。


最初に正面の棒を打ち戻ってきたら又打ち返す事を繰り替えさせて間合いを

覚えさせた。


次に正面と後の棒を交互打ち、戻って来る棒を打ち返す稽古で間合いと気配を

覚えさせた。


最後が難しくて前後左右に打ち戻って来る棒を打ち返す、打った棒の順番の

記憶と戻って来る棒の気配の訓練となったが2人も難しいようで頭巾に棒が

当たる音が聞こえて小次郎は思わず又笑ってしまった。


でも2人は頭巾に棒が当たっても気にしないで稽古を続けていた。


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