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女子高生ラジオ  作者: ヒサカド
1/3

第74回放送分より 〜時計博物館〜

定期的に作者の脳内で流れる女子高生のラジオを覚えている限り文字起こしした物です。

会話文のみで構成された、女子高生のくだらない無駄話をお楽しみください。


週一で更新できたら良いな。


登場人物


冬:よく喋る。クール系。淡々と話す。ボケ担当


夏:相槌がうまい。元気系。ハキハキ喋る。ツッコミ担当


……………………………‥…‥‥‥…

……………………………………………………………

………………………ってなわけだったんだけども、冬ちゃんはこの休みにどっか行ったりした??」


『あのー…私ね、松本駅のすぐ横にさ「時計博物館」ってあるじゃないですか。あそこにね、行ってきたんですよ』


「ほう?」


『んでさー…夏ちゃんは知ってると思うけどさ…ほら…私時計ってあれじゃない?』


「あーそうね。まぁ…あまり興味のないというか、ねぇ?」


『うん。そのー…時計って意味あんの?』


「ふふ(笑)まぁ意味はあるでしょうよ、そりゃ(笑)」


『だって時間を見るだけなら携帯でねぇ?アップルウォッチとかさ、何かほら…機能があるならね、まだわかるんだけども。ただの時計を身につける意味ある?』


「ほら、おしゃれとか…まぁ、色々あるじゃないですか(笑)」


『おしゃれはまだわかるけど、時計の意味はなくない?まぁ仮に時計だとしても、デザインで選べばいいとしてさ。高級なものはわざわざつけなくていいじゃん?』


「まぁね、人それぞれですから、お金持ちに人はこう…身嗜みというか…ねぇ?あるんでしょ、色々と。」


『私は完全に…ね?…くだらない見栄だと思ってますからね』


「はいはい(笑)」


『でも、時計博物館に行けば、そんな価値観も何か変わるんじゃなかろうかと思ってー…それで行ってきたわけですよ』


「おおーなるほど!それは立派ですね」


『でしょ?んでさ、見ててさ、色々時計あって』


「うん」


『こう…昔の変わった時計とか、なんかね。床屋に置く用の、お客さんが鏡越しでも見れるようにね、文字とかが左右反転してる時計とか。あーあとね…アニメとかで見るような典型的な鳩時計とか、いろいろあって』


「へー!なるほど、面白いね」


『やっぱ昔は、こう時計って大切だったんだなというか「時計を身につけなくちゃ時間がわからなかった」みたいなことが結構伝わってきて、今の時計もその名残なのかなと』


「うん?」


『あーなるほど…まぁ時代の変化に取り残された人が、未だにわざわざ時計をつけてるんだなとね…のんびり思っていたんですけど』


「別にそんなことはないと思うけどね(笑)一個人の感想だから!真理みたいに言わないで(笑)」





『そしたらね、時計博物館に…中学生かな?どうも修学旅行的な子たちが、ちらほらいてさ、ボーと見てたんだよね』


「ほうほう」


『そしたらそこでさ、こう時計の鐘が鳴るタイミングで「ハッ!」ってカメハメ波みたいなポーズとっておちゃらけてる子がいてさ』


「あら、まぁー子供らしくて可愛らしいじゃない」


『そうそう、なんかねーこう…中学生の自分を見ている気になっちゃって、急に懐かしくなってさ』


「あなた中学生の時そんな子だったっけ?(笑)」


『まぁ、あの頃はね、結構はっちゃけてた(笑)。それでさ、2階に登ったらね、今度は大人しめの子がさ、一人でじっくりと時計をながめててさ』


「あー…まぁそういう子もいますよね」


『なんか今度は高校生の今のボッチな自分を思いだしちゃってさ(笑)急に悲しくなって』


「あー確かに、どちらかというとね、そっちよりですからね」


『うん。でー…3階についてさ、のんびりしてたらね、中学生の私と高校生の私があがってきてさ』


「ふふ(笑笑)まぁ、「っぽい」子ね(笑)。中学生と高校生の貴方ではないから(笑)」


『いや、もうあれは、私です(笑)』


「あれて(笑)」


『で…それでね、中学生の頃の私と、高校生の私と、そして…この…今の私自身、全て揃ったんですよ』


「あぁ、もう(笑)、はいはい」


『そしたらね、ちょっと若い、といっても年上ではあるんですけど…若めの夫婦かな?いやカップルかもしれないんだけど、あがってきてさ』


「うん」


『「あぁ!」って、「未来の私だ!」って』


「はいはい(笑)」


『そしたら今度は老夫婦が上がってきて「あぁぁ!もっと未来の私だ!」って、「末長く幸せそうだなこのやろー!」ってさ』


「いいことじゃないですか(笑)まぁ未来の貴方ではないですけどね」


『そしてら急に寒気がして』


「うん?」


『まさかと思って写真撮ったら、こう、青白い顔が写ってて、「うわぁぁ!未来の私だーー!」って』


「はい嘘(笑)もう何それは、どういう話なのこれ(笑)」


『でさ、怖くなっちゃって(笑)。時計博物館を後にしたんだよね、そしたらさ、その経験のせいかわかんないんだけどさ、私がわかるようになって』


「私がわかるように?どゆこと?」


『こう、街歩いててさ「あ、あれ昔の私だ」とか「あ、あれ前世の私だな」とか』


「いやどゆこと(笑)」


『でそしたらさ…もうわけわかんなくなっちゃって(笑)どれが本当の自分か分からなくて(笑)』


「あら…(笑)。それは大変ですね」


『もう発狂しっちゃってさ、「うわあぁぁああぁ!」ってなって』


「うん」


『で、ハッとしたら、場面が変わって』


「場面が!?なに、本当に意味がわからない(笑)」


『こう、サングラスかけた、まぁ「おじさん」というか?超大物タレントみたいな?お昼の長寿番組の司会やってそうなグラさんのおじさんがさ、真っ黒にスーツ着て、コツコツと歩いてきて』


「えぇ?」


『こっちに向かってこう言ったの「次に奇妙な扉を開けてしまうのは、貴方かもしれません…」って』


「いや、世にも奇妙なやつじゃん(笑)グラサンのおじさんってタモさんね(笑)ってかやっぱ嘘じゃん、もう創作話じゃん」


『いや、本当(笑)』


「はいはい(笑)」


『で、エンドロールが流れてさ』


「もうエンドロール流れっちゃったじゃん!(笑) そこまで言って「本当」は無理ですよ」


『こう出演者がの名前が流れてってさ「でれれれれん、でれれれれれん」って」


「やっぱ世にも奇妙なやつじゃん!!(笑)」


『来週土曜9時から!』


「はい嘘(笑)みなさん!やりませんからね!!」

 




「結局どこまで本当?時計博物館はいったの?」


『それはマジ(笑)』


「本当なんだ(笑)そういえば………………………………………………

………………………………………………………………………………………………

………………………………………………


第74回放送分より 〜時計博物館〜 終

74回は神回でした。

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