8話 『拠点にて』
「とりあえず、俺の拠点に帰るか」
「うむ、我もついて行くぞ」
「...そうか」
「うむ。」
火竜に世界についての話を聞きながら
俺達は拠点に戻った。
────────────────────────────
火竜によるとこの世界には
人を始めとする10種類の種族が居るらしい
まずは人間種、次に獣人種、精霊種、妖精種、竜人種、悪魔種、天使種、魔族種、魔物種、魔獣種が居るらしい。
ちなみにこの場所は魔の森と言われる場所で
子供を叱りつける言葉にも使われる程
恐れられている場所らしい。
「そう言えば、この森に魔物が少なかったのはお前が居たからか?」
「む?あぁ、我が魔物を喰っていたからだな。
それに、喰った様子を見た魔物も逃げ出したのもあるだろう。」
「なるほどな。こっちに来たばっかでオークに囲まれなくて良かったよ。」
「カカッ!それはよかったの」
「さてと、そろそろ飯でもどうだ?」
「おぉ!楽しみにしておったのじゃ!」
「まぁ、口に合うかは保証しないぞ?」
「構わんよ、ゴブリンを喰うよりはマシじゃろうしな!」
ゴブリン何て喰ったのかよ...
「ちなみに何か食いたいものとかあるか?」
「ふむ、じゃあ肉が食いたいのじゃ!」
「わかった。カツ飯にでもするか...
お前、箸は使えるか?それともスプーンやフォークなら大丈夫か?」
「箸?とやらは使えないのじゃ、だがスプーンやフォークなら問題無いぞ!」
「そうか、なら大丈夫だ。」
「うむ、楽しみにしておるぞ!」
────────────────────────────
まずは炊飯器(異世界仕様)で米を炊いた後
亜空間からオークのブロック肉を取り出した俺は、肉を切り分け叩いて柔らかくしてから卵に漬け、小麦粉をまぶし、パン粉を付けてカラッと上げてカツを作っていった。
カツの油を切ってる間にキャベツを創造し、千切りにした。
そして炊き上がった米を大きな茶碗に入れ、その上にキャベツの千切りを載せて、ここで創っておいたカツ飯のソースを軽く掛けた。そして、その上にカツを載せ、更にカツ飯ソースを掛けた。
そうして、オークのカツ飯が出来上がった。
しまった、味噌汁も作れば良かったな...
まぁ、それはまた今度にしようか
─────────────────────
「よし、出来たぞー」
「おぉ〜、美味しそうな香りじゃな!」
「何度も言うが口に合うかは分からんぞ?」
「そんなことはいいから早く食べさせて欲しいのじゃ!」
「そうか、じゃあお待ちどうさん。
これがカツ飯って言う異世界の飯だ。」
「ほぉ、これがカツ飯かの...全く見た事も聞いたことも無い食べ物じゃな。」
「熱いから気をつけて食えよ?」
「我は火竜だぞ?熱くても問題ないのじゃ」
「そう言えば、そうだったな。」
「それよりもう食べてもよいか?」
「あぁ、好きに食え。」
「わかったのじゃ!」
パクっもぐもぐ...ごくん
「美味いのじゃぁぁぁ!!!」
「そうか?それは良かった。」
ガツガツもぐもぐごくん!!
ふむ、もはや声が聞こえてないな。
俺もゆっくりと食べるとするか。
────────────────────────────
「ふぅ、美味しかったのじゃぁ...」
あの後火竜は3杯程お代わりした。その体の何処にそんな量が入るのか分からなかったが、きっと竜だからだろう。
「口に合ったなら良かったよ。」
「うむ、また作ってくれ!」
「ああ、気が向いたらな。」
「楽しみにしてるのじゃ!」
「さてと、お前の部屋を創るか。」
「む?我は主と同じ部屋でよいぞ!」
「いや、俺が気になるからダメだ。」
「む...そうか、人は細かいことを気にするのじゃな。」
「お前が大雑把なだけだろう?」
「そうか?」
「そうだ」
「まぁ、とにかく創るから。
何か要望はあるか?」
「うーむ、特に無いのじゃ。
主が好きに創ってくれ。」
「わかった。あとから文句とか言うなよ?」
「うむ!」
まずは家を植物魔法で家の構造を操作し2階を造り、そして火竜の部屋を創った。
────────────────────────────
ふむ、我ながら良い感じの物が出来たな。
天蓋付きのベッドに可愛らしいドレッサー。
それに白い収納箱や白い勉強机や文房具などを創った。貴族のお嬢様のお部屋って感じがするな。
さて、部屋はこんな感じでいいだろう。
「こんな感じでいいか?」
「うむ、我はこの部屋が気に入った!」
「そうか、それなら良い」
あ、そうだ。
「そう言えばお前って名前は無いのか?
火竜火竜って呼ぶのもおかしいし、名前があるなら教えてくれ。」
「カカッ!そう言えば忘れていたな。
我の名はエルリアンジェ、エルで良いぞ。」
「ああ、わかった。」
────────────────────────────
さて、寝るまでまだしばらく時間があるな。
腹ごなしを兼ねて火竜...もといエルと手合わせでもしてみるか。
「エル、手合わせでもするか?」
「主は我を殺す気か?」
「いや、そうじゃないが...」
「我のステータスでは主に勝てる訳ないのじゃ。ステータスの差が酷すぎる。我の全力の一撃を持ってしてもかすり傷さえ付けられないのじゃ。」
「そうか?俺は戦闘経験が少ないからそんなに強くは無いぞ?」
「主くらいのステータスに成ればそんなもの無くてもなんとでもなるのじゃ」
「そうか?搦手を使われたら流石に負けると思うが。」
いや、常勝概念とかバグスキルがあるから負けはしないか。
「搦手なんぞ主に通じるのか?主からすると相手なんぞ止まって見えるじゃろうに」
「さぁ、どうだろうな。基本的に戦闘時は思考加速してるから分からないな。」
「ふむ、主くらいになると思考加速なんぞ要らんじゃろうな。」
そうなのか。次からは使わないでやってみようか。
「そうか、参考になった。」
「うむ。」
「じゃあ、少し外に出て試してくる。」
「む、我も行くぞ!」
「そうか」