表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/97

7話『森の奥地にて』

「よし、進むか。」


ステータス確認した俺は、森の奥に進んだ。


「この森って魔物の数が少な過ぎないか?」


一般的な森が分からないから何とも言えないが

あまりにも少ない気がする。

餌は沢山あるし、他の魔物さえ何とか出来れば生きていくのは難しくないと思うのだが…

それとも空気中に存在する魔力が関係しているのか?

それは後で考えよう、今は森の探索だ


「魔物の反応だ、しかもめちゃくちゃデカイな」


オークよりもデカい、これなら強さも期待して良さそうだ。...まぁ、強すぎてもダメだが…


近づいて見るとそこに居たのはドラゴンだった


「マジか...」


レベルが違うだろ。あんなもんゲームの終盤に出るやつだぞ、これがゲームならクソゲーだな。

通りでこの森に生き物が少ない訳だ。

とりあえずステータスを見よう、話はそれからだ


ステータス

「火竜♀」


Lv56

体力760000

攻撃9999999

魔攻567000

魔力578000

防御580000

魔防568700

敏捷583700


スキル


「火を統べる者」Lv─ (オリジナル)

「竜眼」Lv8 (ユニーク)

「竜魔法」Lv8 (固有)

「威圧」Lv9

「竜語」Lv10

「人語」Lv5



火竜。人類ではどう足掻いても勝てない天災。

もし、人類に勝てる可能性があるとしたら勇者か英雄と呼ばれる存在だけだろう。

また、永く生きた個体ならば対話が出来る。


ふむ、攻撃力以外のステータスでは勝ってる。それにレベルが高いから恐らくは話が解る竜だろう。これなら戦わなくて済むか?

...一か八か行ってみるか...ダメだったら殴って大人しくさせればいいだろうしな。

そう思った俺は、気配遮断を解除して火龍に近づいて行った。


「ほう、人の子がこの森の深奥に踏み入るか。

して、我に何の用だ?」


「ああ、ちょっと世間話をしたい」


「世間話?.........クカカっ!!面白い人の子だな」


そう言って火竜は笑った。

しかし、目は鋭いままだ。


「何せ、俺は迷い人ってやつらしくてね。

この世界について何にも知らないんだ。」


スキルにあった竜眼は恐らく全てを見抜くだ。

嘘や誤魔化しは通用しないだろう。


「ふむ、確かに嘘はついていないし、変わった魔力だな。この世界の者では無いようだ。」


「やはり分かるんだな。それなら話が早いな。

色々と教えてくれよ。」


「その対価に何を払える?」


「ふむ、異世界の知識、それとも飯でも食わせてやろうか?」


「カカッ!やはり面白いな!人の子よ、名は?」


眼力が弱くなった。どうやら試されていたようだな。


「ふむ、不死川 夜凪...いや、ヤナギとでもシナズとでも好きに呼んでくれ。」


「なるほど、わかった。」


「で、どっちの対価がいいんだ?」


「いや、我が欲しいのは主だ。」


「悪いが、命はやれんぞ?」


「いや、主の心が欲しい」


「は?それは一体どういう意味だ?」


「惚れた」


「意味がわからん」


「我にこんな軽口を叩く人間はお前が初めてだ。それに我の直感が言っている。こいつだと。」


「何が?」


「我が永らく求めたものを与えてくれる者だという事だ。」


「して、それは?」


「愛だ。」


「はぁ...そうか。悪いが俺に愛だの恋だのは分からんぞ。」


「かまわんよ。」


「そこはかまえよ。」


「主からするとタダで知識が手に入るのだから、悪い話では無いだろう?」


「異世界の諺に寄るとな、タダより高いものは無いんだよ」


「カカッ!まぁ気にするな。」


「気にするよ」


「我は主と共に行くぞ。嫌だと言っても行く。」


「そうか...でもその巨体だと俺の拠点には入れんぞ?」


「む?そうか、ならばこうするか」


そう言って火竜は見るみる小さくなっていった。


「なるほど、これが竜魔法ってやつか...」


「そうだ。やはり鑑定持ちだったか」


そこに居たのは竜では無く、金髪でルビー色の眼をした幼女だった。火竜なのに金髪なんだな。


「ああ、さっき話す前に見させてもらった」


「そうか。では我も視させてもらうぞ。」


「ああ、好きにしたらいい。」


「......は?」


火竜が固まった。


「やはり、火竜のお前から視ても人外だったか」


「何じゃこれは...我の竜眼がおかしくなったのか...いや、そんな筈は...」


そんな感じで火竜はブツブツと独り言を言い始めた。


ふむ、今のうちに置いていって帰るか?


「む!?待つのじゃ!」


ちっ、勘のいいやつめ...


「我を置いていこうとしたな?」


「さぁな、それよりもう現実逃避はいいのか?」


「うむ...認めることにした、主は人外じゃ。」


火竜にですら人外扱いか...まぁ天災を殺せる人間なんてもはや人では無いからな。

やっとヒロイン出せた...

タイトル詐欺になるかな?

大丈夫ですよね?おい人間不信仕事しろとか言われないよね? ( ˊᵕˋ ;)

一応補足としてはステータスを好きに見せたのは回避方法が無いから。と言うのが理由なのです。

着いてくるのを拒絶しなかったのは、人じゃないから、そして一理あると考えたらからです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ