61話 『気になるお値段は?』
前回が長かったので今回はいつも通りの長さです。多分。
ギルドマスターの部屋から出た俺達はギルドの1階、受付まで歩いた。
「それで、買取額の合計はいくらになったんだ?」
と聞くと
「はい。今回は滅多に見られないコカトリスがいました。それに加えて全ての魔物の損傷が少なく、何体かは解体もされていたのでその分の買取額も上がってますね。ただ、魔猪の肉が無かったのでその分の減額があるので解体分の追加料金は無くなりました。」
へぇ、解体費と肉の料金が同額だったのか。
ギルドによっては解体したら追加報酬何てものがあるんだな。覚えておこう。
「なるほど、分かった。それで、肝心の合計金額は?」
「はい。全部で白銀貨2枚と金貨98枚になります。」
「白銀貨?」
「ああ、あんまり市場にも出回りませんし、知らなくて当然ですね。そうですね。簡単に言うと白銀貨と言うのは金貨の100倍の価値を持っている硬貨です。」
うわぁ、持っていても使い道が少なさそうだ。
と言うかそれって普通の買い物で使えないやつだろ?
ラノベでよく読む奴だが、ああいったデカい買い物はしないだろう。奴隷何てものも買わないしなぁ。多分。
「済まないが、全部金貨にしてもらう事って可能か?」
と聞くと受付嬢は
「え、えぇ、可能です。」
と若干声を上擦らせた。
「じゃあ、それで頼む。」
疑問に思ったがとりあえず頼んだ。
「はい...かしこまりました。」
と言って奥の部屋に歩いて行く受付嬢の後ろ姿は何故か重たい雰囲気を放っていた。
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という訳で金貨に変えてもらったのはいいんだが...
デカい。まぁ、金貨が298枚あるんだし、同然だとは思うんだが...そもそも大きさが500円玉の1.5倍、高さ2倍、重さは5倍くらいの金貨がこれだけあれば、当然重たい。昔ゲームでやった袋の中に入った金銀財宝ってやつを彷彿するほど量が多い。
まぁ、バック(亜空間)に入るから言いものの...
これだけあれば当分はギルドに来なくてもいいだろうな。
「はぁはぁ...こ、これで金貨298枚です。ご確認ください...」
受付嬢が息を切らしてそう言った。
すまん。ここまで重労働になるとは思ってなかったんだ。
「ああ。ありがとう。」
と言ってバックに金貨をしまった。
「ああ、そうだ。苦労を掛けた詫びをしないとな。」
「え?」
そう言って俺は、呆けている受付嬢に金貨3枚のチップを渡しておいた。日本円で30万だ。礼ならこれで充分過ぎるだろう。
「えっ、あの!えっ!?」
「じゃあな。また何か合ったら来る。まぁ、なるべく来たくは無いけどな。」
と告げて、困惑している受付嬢を背にギルドを後にした。
「のぅ、主?」
「ん?何だ?」
「さっきのはどういう意味なんじゃ?」
「ああ、アレか?あればチップってやつだな。
従業員何かのいいサービスを受けたときはそれ相応の報酬を払おうって考え方だな。もしかしてこっちには無い文化なのか?」
むしろこっちの世界の貴族や商人何かはみんなやってるイメージがあるんだが...
「うーむ、少なくとも我は知らないのじゃ。
セアルなら知ってるのでは無いか?」
「それもそうだな。帰ったら聞いてみるか。」
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その後、その受付嬢が金貨をチップとしてを貰った事を知った同僚がギルドマスターに対してかの男に受付嬢が気に入られてるんじゃないかとの報告をしてギルドマスターが1週間ほど塞ぎ込んで使い物にならなかったと言う事件があったとか無かったとか。
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その後、俺達は約束通りに屋台の店主の元に寄ってウルフの肉をミンチにしてから色々な野菜や香草と混ぜ合わせたハンバーグのような物を食べたのだが、とても美味かった。獣臭いウルフの肉があんなに美味しい物になるとは思わなかったな。やはりこの世界にも美味しいものを食べたいと言う人の欲求は強かったらしい。まぁ、人ではなく魔族なんだが。
さてと、そろそろ夕日が沈んできた。
もう帰ってもいい頃合だろうな。
と、エルに聞くと
「うむ、そうするかの」
と言う話になり、帰ることにした。
帰る時には途中でゲートのポイントを作っておく事を忘れずに行い。俺達の初デートが終わった。
まぁ、あんまりデートっぽいことが出来てないんだがな...
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