第四話 好みの問題
更新遅くなりました。
第一章 成長編
第四話 好みの問題
僕は歩いた。
途中の川で僕は体を洗う。
かわいい女の子が血まみれで歩いているというのもどうかと思うのできれいさっぱりと洗った。
というか血生臭すぎる。
これを長時間嗅ぎ続けるのは、逆に涙が出そうになる。
なので、ちょうど見つけた川で僕は服を脱ぎ、体を丁寧に洗う。
体を洗いたいと言うのは建前で体をじっくりと観察したかった。
あいにく僕も男なんでね。
おなごの体には興味しか湧かない。
と言う冗談は置いといて。
にしても綺麗な体だな。
日本でありがちなガリガリに痩せていると言う訳ではなく、程よい肉付きの体。
身長は約160㎝ないぐらいだと思う。
詳しくはわからないけれど、以前の僕よりは背が低いような気がする。
そして、ほんのりとだけれど膨らみを持った胸。
まだまだ、これからの成長に期待できそうな大きさである。
肌は生まれたての赤ちゃんのようなぷにぷにのお肌。
それはまるで自由に描くことができそうな白いキャンバスのよう。
しかして、その白いキャンバス一つで一つの作品とも言い表せるようにもなってもいる。
僕は貧乳が大好きだからすでにこの状態が一番輝いていると思うのだが。
増してやこれより成長はしてほしくはないという感じである。
いやー、貧乳サイコー。
さっぱりしたわ。
水の心地よい温度が素晴らしい。
冷たすぎずで、とても良かった。
さっぱりとして川から上がるとふと僕はあることに気づいてしまった。
タオルがないやん。
嘘だろ。
そんなことはあってはいけない。
タオルがなかったらどうしろと言うのだね。
体が濡れたまま服を着るのは気持ち悪い。
みんなも経験したことはあるのではないだろうか。
服を着たままプールや海に入ることはあっても、濡れたまま服を着ることはあまりないのではないだろうか。
でも、いざ着てみるとものすごい気持ち悪い。
服が肌にピッタリとつく感じ。
とにかく気持ちが悪い。
だから僕は少しでも乾かすために、水気をできるだけ手で払い服を着た。
まずはパンツから履き、そして上からワンピースを着る。
にしても、このワンピースはとても着心地がいい。
服を着ているはずなのに違和感がない。
しかも、手触りもかなりいいと思う。
女性の服に関してはあまりわからないけれど、たぶんこれはかなり高級な部類になると思う。
ん?
ちょっと待てよ。
僕は何かを忘れている気がする。
今僕は、パンツとワンピースしか着なかったよな。
もしかして、僕はノーブラなのか…。
――――――――――――――――――――――――――――――――
僕は歩き始める。
感覚的に、もうすぐ夕方近くになってきていると思う。
木々の間からこぼれる太陽光を見ると退部傾き始めているとわかる。
早くどこか安全な場所に行かないと。
このままでは、また何かに襲われることになってしまう。
そうなるそうなる前に、一夜を過ごせる場所を過ごさねば。
少しずつではあるが、肌寒さを感じるようになってきた。
もちろん体と髪が少し濡れているというのもある。
しかし、それだけではない何か肌をねっとりと濡らすような感覚のする気がする。
なるほど、これが変態による視姦と言うものか。
身体を舐め回される感覚。
まあ、実際に舐め回されたことなどないからよくわからんが。
とにかく、肌寒さもあるが何か嫌な予感がする。
その嫌な予感は歩けばどんどん強くなっていく。
しかし、僕は足を止めない。
今さら他の場所にもいけない。
僕は気持ちを強く持ち前に進む。
少し歩くといきなり森が開けた。
そこは、石でできた遺跡のようなものだった。
「ここだったら雨風はしのげそうだ」
でも、明らかにここから不穏な空気が流れていることはわかる。
嫌な寒気も予感もすべてここが元凶だとわかるくらいにここは主張が激しい。
こんなに嫌な予感しかしないということは、逆に考えると何かがあるということになる。
もちろん行くのは危険である。
しかし、それ以上に僕の冒険心がくすぐられてしまう。
ついさっき、僕はこの好奇心に足をすくわれたというのに、また自ら厄災に足を突っ込もうとしている。
でも後悔はしていない。
あれだ。
可愛い子には旅をさせよってやつだ。
僕はその石でできた遺跡に足を運んだ。
遺跡の中はじめじめとしていた。
換気が行き届いていなくて、とても湿度の高い状態になっていた。
まるで中は洞くつのようになっていた。
たぶん眼鏡にすぐに水滴がつくレベル。
遺跡はかなり大きそう感じである。
進めど進めど同じような景色が続く。
コケだらけの遺跡が続くのみ。
ありがたいことに地下を通らないので薄暗いだけで済んでいる。
まっすぐ一本道が進む。
奥に進むにつれて寒気がひどくなってくる。
奥に向かって歩くと、太陽光のさす綺麗な場所についた。
さっきまでは暗くじめじめとした空間がいきなり明るい場所に変わった。
そこは神聖な場所の見たいに邪悪な物を一切受け付けないような雰囲気が漂っていた。
いや、雰囲気ではない。
たぶんこれは、絶対に邪悪な物は入り込めないようになっているのではないだろうか。
ここまでくると、肌でピリピリとわかってくる。
そして、その大空間の中心に一本の剣がある。
たぶんこの雰囲気はあの剣から出ているものではないだろうか。
何ならこの雰囲気があの剣を守ろうとしているともいえる。
それだけ、あの剣は絶大な存在力を表しているといえる。
僕はゆっくりとその件に近づいていく。
剣の目の前まで来て僕は驚く。
「きれい…」
一言でいえば白。
ただそれだけなのである。
ただ一度も誰とも触れ合ったことのない、美少女のような肌見たく、とてもきれいである。
そして、ただ一度も他の剣を交えたことのなさそうな綺麗さでもある。
白基調の剣に淡い水色の模様が剣の柄の部分に描いてある。
それもまた美しく、白にとてもマッチしていた。
白と水色と言う完璧な色調に心を震わせながらも、僕はこの剣を手に取ろうとする。
その美しい剣を手に取るという行為はまさに、処女をもらうかの如く心拍数の上がるものである。
指先が剣の柄に触れる。
そして、僕は剣を握る。
その瞬間、僕の周りに勢いの強い風が吹く。
「うわっ!!」
僕は驚き思わず声が出る。
そして、風邪が収まると目の前には背の小さな女の子が立っていた。
そして、かわいらしい声で僕に話しかける。
「初めまして、私のご主人様」