5話 ……
俺は朝食をとるとすぐに図書館に向かった。昨日聞いた通り図書館があったが少し予想していたのと違っていた。
俺はもっと庶民も使うようなところかと思っていたが出入りする人や建物の外見などが貴族の人が使うようなところだったのだ。少し気になって司書さんに聞いてみると一般人に公開されている部分がこの図書館の全体の3割程で残りの7割は貴族か特別な者で無ければ見ることができないとの事だった。だから多くの利用者が貴族とかになってくるので他の一般人なんかは萎縮してしまいなかなか入りずらいのだそうだ。
しかしこの図書館自体はなかなか広いのでその3割と言われてもかなりの数の本がある。
そして俺は本を探し始めたがいくら探してもホムンルクスに関係する本が見つからなかった。なので司書さんに聞いても司書さんも首を傾げるだけでそのような本は置いてないそうだ。
やはり王都の図書館に行くしかないだろう。それに向こうの図書館に入る時にも一般人には非公開の本も沢山あるだろうからまずはそこに入れるぐらいには実績を挙げなければいけない。そして王都に行くまでのお金もかなり必要になってくるだろう。
だがこの二つの問題を一気に解決出来る方法があった。その方法とはクランに入るということだ。なので早速クランについて色々聞くためにガリウスの元へ向かった。ガリウスは以外と説明が上手く知識もあるのだ。
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「ガリウス、クランについてもっと詳しく教えてくれ」
「あぁいいぜ
じゃまずクランってのはおおまかに分けると五つある。一つめは戦闘系クラン、二つめは商業クラン、三つ目は工業クラン、四つ目が魔術クラン、そして五つ目が鍛冶クランだ。一つ目の戦闘系クランはその中でも魔物を狩ったりその調査をするのはハンタークランだ。他にも要人を守ったりするのは傭兵クラン、ダンジョンを探索したりするのは冒険クランっていう風に分かれていてそれぞれにあった依頼を申し込むって形だ。次に商業系クランは商人の集まりで詐欺などの対策とかも行っている。それから工業クランってのは色々生活に役立つモンを開発したり、
鉱山から金属を回収したりするんだ。魔術クランは魔術の研究など色々やってる。鍛冶クランは鍛冶師の集まりだな。店を持つ時は鍛冶クランに入らなきゃ持てねぇ。ってな感じだな。ちょっと長くなったが大丈夫か?理解出来たか?」
「あぁ、ありがとな」
今の説明を聞く限り功績を挙げやすそうなのは戦闘系クランか魔術クランだな。
でもそのダンジョンってところにもしかしたらだけどこの身体について分かるかも知れないな。
「なぁこれって二つ入る事はできねえのか?」
「無理だよ。考えてみろよ例えば魔術クランの技術を盗んで商業クランで作って売って大儲けなんて事も可能になっちまうじゃねぇか。」
そりゃそうだよな。じゃあやっぱり冒険クランがいいかなぁ。
最近説明ばっかりで全然進みませんがお許しください。そろそろサクサク進もうと思います。