序章
初の執筆です
思い付きと勢いで書きますのでよろしくお願いします
八月の強い日差しが照り付る昼下がり。
私は木造日本家屋の縁側に寝そべって、太陽を眺めている。
遠くに聞こえる電車の音は蝉時雨に掻き消されて途切れ途切れにしか耳には届かない。
皆はやれ仕事だ学校のプールだと、でかけてしまい。今はこのだだっ広い家に私一人だ。
それでもつまみがイカレタ扇風機は、無意味に首を振る。
私がこの家に転がり込んでもう半年はたっただろうか。
農業を嫌って実家を出て、好きな事を始めたのが7年前
・・・7年で終ってしまったか・・・
19で上京して、もう26、いい年して実家に転がり込んだ独身無職
仕事といえば
「家事手伝い」くらいしか答えられない。
転がり込んだ頃は1番酷かった。
全国各地で記録的な大雪を記録するなか、おんぼろスーツ1枚で実家の敷居を潜った
親父はもう仏壇にいた。お袋は元気だが少し小さいなったか
兄貴の隣には、何故か斜向かいの家の
「マサ姉」がいて、その後にはマサ姉そっくりのちびっこが不思議そうにこちらを見てる。よく見れば背中にはもっと小さいのが張り付いてる
7年も経つと、いろいろと変わるものだ
親しみを込めた
「マサ姉」が、本当に
「義姉さん」になってしまった
まさか兄貴と一緒になるとは
お袋は孫にめろめろのお祖母ちゃん
兄貴は一家の大黒柱
あのマサ姉も二児の母
この7年、何も変われなかったのは私だけか
私の回りだけ、時が止まったようだ
さて、昼飯でも作りにかかるか
こうして点数を稼がないことにはどうにも肩身が狭い
外ではまだ蝉時雨が響く