第一章
一章ごとの話が短くてすみません(-_-)
そこにいたのは容姿端麗、学力クラス1位、運動神経抜群のまさに才色兼美という言葉が合う山際 春である。
なぜ彼女がここにいるかは全くもって不明だがクラスの男子なら構わず話しかけるだろう。
だが俺はそんなことはだんじてしない。
いや、できない。
なんでかって?その理由は1つ。
女子が苦手なんです...
なぜかはわからないが、中学校に入って異性という意識が強くなってからは女子を目の前にすると頭の中が真っ白になりうまくはなせない。
頑張っても業務連絡程度だ。
自慢ではないが顔は一般的にイケメンの類で、勉強は人並だがスポーツが割と得意だからか、女子から話しかけられることは少なくない。
そんなときにうまく返答できないのと冷めている性格からか女子の間では攻略不可能キャラで定着している。
と、そんなわけで俺はスルーして家路についた。
・・・・・
翌日も同じように帰路につき同じように時間が余ったので公園へ行った。
今日は昨日よりも時間が余ったので時間が来るまでどう暇つぶしをしようか悩んでいた。
その時、突然後ろから声がした。
「えっとー確か上島君?昨日もいたよね?」
そう話しかけてきたのは山際 春だった。
「あ、ども。はい、予備校終わりの気分転換にです。」
突然だったのでいつもより一層挙動不審であっただろう。いつも通りの女子の反応なら大体引き気味で話しかけてくるか、話を終わらせて去っていくかである。
きょうはいつもの5割増しで挙動不審だったのでおそらく後者だろう...
「そうなんだ!てことは家この辺なんだ!私の家と近いかもね!」
予想は見事に外れ、笑顔で返答してきた。
「そうかもしれないですね。それじゃ俺帰るんで。」
俺はそっけなく返事すると、手を軽く上げて家へと向かいだした。
「うん。じゃーね!私この時間はいつもここにいるからね!」
彼女もまたそんなことを言って俺とは反対の道へ歩いて行った。
家に帰るなりすぐ自室に入り今日のことを整理してみた。
あんな対応初めてだったので正直戸惑った。
「もう少し、頑張って話してみようかな」
そんな独り言をつぶやき明日はまた公園へ寄ろうと決めた。