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賑やかな街にも静寂はやってくる。風俗店も居酒屋も既に営業時間を過ぎている。
誰もいない静寂な時間。それは私を癒してくれる。
コンビニで買った安い缶コーヒーを飲み一息つく。
私は誰って。
そう言えば自己紹介がまだだったようだ。
私は死神と呼べれるものだ。
命をもらう代わりに願い事を叶えている。
但し人の命を勝手に奪うことはできない。
何故かって。それは所有権があるからだ。
まあ、説明してもわからないだろう。
死神も色々大変だということだ。
では仕事に戻るとするよ。
静寂な闇に紛れて消えていく。
彼の仕事は続く。