Bonus ブラコン界隈・七瀬宇宙
スーパーマーケットの特売チラシと睨み合う。
「今日の夜ご飯どうしましょう……」
「宇宙の食べたいのでいいさね。」
「そうは言ってもお姉さま! お兄さまが変になってしまったので、少しでも――」
「ひーくんなら大丈夫さね。」
『初対面』――そう言われたことが宇宙の中で引っかかる。
それに宇宙の中では、きららが『兄』のことを楽観視してることに納得がいかない。
「そうです! ここは精のつくものでも作りましょう!」
「うなぎ……」
きららはよだれをすする。
「姉さまもついてくね!」
きららは『うなぎが食べられるかもしれない』――そんな淡い期待を抱いて、宇宙の買い物について行くことにした。
◇
「――うなぎ、やっぱり高かったですね。」
「太郎さんの蒲焼うまい。」
うなぎが買えなくて、落ち込む妹・宇宙。
それに対して、うなぎ『風味』のお菓子が買えて満足な姉・きらら。
「ところで、宇宙? 今日の夜ご飯はどうするの?」
「もっちろん! ――お兄さまのためにも、とびっきり美味しい料理作りますから!」
そう笑顔で語る宇宙。
そんな彼女の笑顔を見て、きららは優しく微笑む。
「そんじゃあ、期待してるさね。」
「はい! だって、宇宙の大好きな――」
世界で一番の――
「――お兄ちゃんですから!」
七瀬 宇宙。誰よりも兄が大好きな13歳。家庭的で、知的で完璧な美少女。
そして――ブラコン界で彼女の上に立つ者はいない。




