表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

いつも悪夢で目が覚める。

 海野地紘(うみのちひろ)は、いつも悪夢(あくむ)()()める。


「……」


 特段(とくだん)声を発することなく衝動的に(まぶた)を開き、荒くなっていた呼吸を整えた。

 落ち着くと、地紘は強張(こわば)った右手をベッドにつき、ゆっくりと上半身を起こす。

 整頓(せいとん)された勉強机と空っぽの本棚、片付けるのを忘れられたこたつが備えられた無機質な部屋を一度見回し、地紘は安堵(あんど)と苦しみが混じったため息をついた、


「……くそ」


 枕元に置いてあったスマホの画面つけると、そこには6:30と表示される。

 高校入学初日に寝坊(ねぼう)回避(かいひ)できたようだった。地紘にとって、それは些細(ささい)な問題ではあるが。

 ベッドから出るか出ないか十秒ほど思案(しあん)し、地紘はやる気無さげに足を布団から出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ