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七十一話 風と雷の物語

「なんだ!?先ほどまでは天気は良かったはずだ!」

「風が…!立ってられない…」

「椿!私に捕まっていろ!」

「お前たち!!ここで何している!?」

声と共に雲に乗った老人が現れた。風の正体はこの妖怪なのか?

「わ、私たちはこの木の実を取っていただけです!」

「たわけ!お前たちはそいつの木の実を強奪しに来たのだろう!ワシの目は誤魔化せんぞ!」

「ち、違います!本当に私たちは木の実を取るのを手伝っていて!」

そんなやりとりを続けていると今度は雲行きが怪しくなり、ピカリと稲妻が走った。そして…

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

「え!?」

「次は雷か!?」

落ちた稲妻が老人にあたったのだ。

「アンタァ!何してんだい!このお嬢ちゃんたちはアタシを助けてくれたんだよ!そんな子を怖がらせるなんて何考えてるんだい!風神!」

「そ、そうなのか?てっきり恐喝されているのかと…」

「アタシがそんなひ弱に見えるのかい!?」

「すまない…雷神。」

「ふ、風神に雷神!?」

白虎はザッと椿を隠すと雷神と呼ばれた先程のおばあさんに対し警戒態勢に入った。

「お嬢ちゃんたち、すまないねぇ怖がらせるつもりはなかったんだ。そうだ!木の実の礼になにかあげようかね。」

「いえ…それより、風神と雷神って…」

「あぁ、アタシは雷神。この爺さんが風神だよ。」

椿は少しびっくりした。風神と雷神は椿のイメージでは大男だった

すると雷神は雷を近くに落とすとヒョイッと何かを掴んだ。

「はい、雷神の雷。これを薬に混ぜればいい薬になるよ。」

「え!?い、頂けません。」

「貰えるものは貰っときな?」

「…本当にいただいてもいいんですか?」

「構わないよ!ほら、何処か向かっている途中だったんでしょ?行ってきなさい。」

「ありがとうございます。」

「…ありがとうございます。」

椿たちは雷神にお礼を言うと再び漣の山に向かっていった。


遂に女郎蜘蛛に出会った椿たち。毒は手に入るのだろうか。

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