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六十六話 裏切り?の物語

「ゆづる?お前たち何故ここに?」

「えっと…ここに少し用があって。」

ゆづるは咄嗟に一つ目の家と言ったらダメだと思い言葉を濁らせた。

「そういう犬神様たちもどうしてここへ?」

「俺たちはここに三つ目が戻ったとの情報が入ってな。会いに来た。」

「三つ目?」

一つ目が口ずさむと後ろからススッと三つ目が現れた。

「呼びましたか?坊ちゃん。」

犬神は三つ目を見つけると腰に指している刀を構えた。

「お前が「目黒組」の鍵開け職人の三つ目か?」

「そうですが貴方たちどちら様?刀は物騒だからしまってくださる?坊ちゃん達が怯えるじゃないの。」

三つ目は一つ目、蟒蛇、ゆづるを隠す。その姿に件はゆづるに尋ねた。

「お知り合いですか?」

「ゆづるたちは俺が誘ったんだ!ここは俺の家だ!」

「…一つ目の家だったのか。」

そう言うと犬神は刀の構えを解く。

「で、犬神様。三つ目がどうしたんだよ!」

「…苦な話になるが覚悟があるか?」

犬神たちの真剣な顔にゆづるたちは少し脅えたが、覚悟を決して頷く。

「…三つ目、夜行という妖怪を知っているな?」

「えぇ、仕事であったことがあります。それが何か?」

「今回の辻斬りの犯人は夜行とみている。そしてその凶器はお前が封印を解いた妖刀だ。」

「え…?」

一つ目はその言葉に固まった。

それはまるで石のようだ。

心配になったゆづると蟒蛇は一つ目に近づいて「大丈夫?」と囁いた。しかしそんなことはお構い無しに会話は続く。

「…そうですか。あの夜行が。」

「三つ目、あいつの居場所は分かるか?」

「いいえ、もう縁を切っていますから…お金が貰えれば終わり。そういうものですよ。」

「…なぁ、三つ目。さっきの話は本当なのか?」

「坊ちゃん…本当ですよ。申し訳ありません。」

「なんでだよ!どうして!?三つ目が封印を解いた妖刀のせいで金魚さんがケガをして…他の妖怪たちも…」

「一つ目…」

「う……うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

ゆづると蟒蛇はすかさず一つ目に抱きついた。

「一つ目!落ち着いて!」

「一つ目!」

騒ぎを聞きつけたのか後ろから影が現れた。一つ目の母親だ。

「……一つ目、ごめんなさい。」

「お袋…?」

「私のせいなの…すべて話すわ。」

一つ目の母が妖刀の封印を解放した理由を話し始めた。

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