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五十四話 決意の物語

「鬼女は半妖。人間と妖怪の血が入っています。妖怪にとっても人間にとっても嫌われる存在でした。しかしアキヒロはそんな鬼女を友達として迎えたんです。」

「俺たちも最初は戸惑ったが、一緒に過ごしていく中で普通の友と変わらないと思ったんだ。今回の件は半信半疑だったが、ゆづるの様子をみて鬼女は魂狩りの犯人じゃないと確信した。」

件たちはそう言うと晴明は納得したのか術を解き謝罪した。

「鬼女、申し訳ない。てっきり君が犯人だとばかり…」

「晴明様、気にしないでください。もう慣れっこですから。」

「私も晴明もただただ噂の話を信じてしまっていた。ちゃんと話し合うべきだったんだ。本当にすまない。」

「アチキも悪かったでありんす。」

道満、ネコも同じく頭を下げる。

「私の方こそ、この子を危険な事から助けてくれてありがとうございます。ゆづると言ったね?今すぐにでも元の世界に帰れるがどうする?」

そう、鬼女がいれば帰ることが出来る。しかしゆづるの中では納得していない。おじいちゃんは誰に魂を狩られたのか。

「…その顔はまだやり残したことがある顔でありんすね?」

「うん。魂狩りの犯人を突き止めたい!」

「…わかった。ゆづる、君が帰りたければいつでも私に言いなさい。」

「ありがとう鬼女さん。」

ゆづるは笑顔で鬼女にお礼を言い、今回はこれにて終わりと思っていた。しかし…

「貴方ね!通りゃんせの森に手を加えたのは!?」

声のするほうを見ると気絶していた兎の面だった。指を指した先は晴明と道満だ。

「すまない。後で戻そうとしていたんだ。」

「当たり前です!!あなたたちも!」

「僕たちも!?」

兎はプンプンと怒りながらなんと長時間の説教タイムが始まってしまったのだ。

説教が終わりゆづるたちは晴明たちと1度別れ、『福呼び食堂』に戻った。するとそこには帰りを待っていた口裂け女、鉄鼠、窮鼠がいた。

「ただいま!」

「ゆづる!大丈夫かい!?怪我は?」

「大丈夫だよ!…鬼女が青い蝶の正体だった。」

「ってことは魂狩りの犯人かいな!?」

「それは違うみたいでありんす。」

ネコは皆に事情を話した。最初は半妖という理由で信じにくい感じだったが、ゆづるが頑張って説得した。

「でもよ?何はともあれゆづるは帰れるんだろ?寂しくなるぜ…」

「あの!その事なんだけど…僕はもう少しここにいます!」

「えぇっ!?アタシたちは構わないがアンタは大丈夫なのかい?」

「…僕はおじいちゃんの魂を消した犯人を突き止めたい!」

「こうなったゆうちゃんは誰にも止められないでありんすよ。」

ネコは「にゃは」と笑うと口裂け女たちも「やれやれ」と嬉しそうに笑った。

「でも、ゆづる!無茶はしないでおくれよ?」

「はい!何かあれば相談します!」

「よし!!」

早速ゆづるは椿に手紙を書いた。

体調は大丈夫かと帰ることはできるがもう少し残ること、鬼女のことも書いた。

犯人は一体誰なんだろう…そう思うゆづるだった。

目が覚めた椿、今後どうするか話し合っていた

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