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四十九話 青い蝶の物語

晴明たちとの話し合いで段々と謎が解けていく

ある昼下がりにゆづると一つ目、蟒蛇はある作戦会議をしていた。

「今日はゆづるが帰る方法を探すぞ!俺たちで!」

「で、できるかなぁ…」

「蟒蛇!弱気になるな!友達を助けるためだぞ!」

一つ目はゆづるの肩を叩き蟒蛇に言った。

「友達…そうだね!うん!わかった!」

「よし!じゃあ、ゆづる!今のところ分かっている事を教えてくれ!」

「二人ともありがとう!今分かっているのは……」

ゆづるは二人に椿が死神か聞いた青い蝶のこと、冥界列車の事件のこと全てを話した。

「うーん…じゃあ、青い蝶はゆづるの蝶化身になった爺ちゃんではなくて、別のもので…」

「冥界列車の犯人を探して閻魔大王に渡せば何か変わるってこと?」

一つ目と蟒蛇が話をなんとかまとめるとゆづるは「うん。そうみたい」と答えた。一つ目たちと「うーん…。」と悩む。そんな時、ゆづるの頭上から声が聞こえた。

「あ!座敷童子様!」

声はだんだんと下に降りていき、折り鶴から降りてきた。折姫だ。

「折姫!久しぶりだね。どうしたの?」

「近くを散歩していたのです!あら、今日も違う方と一緒なのですね?」

ゆづるは一つ目たちを見ると「誰?」という顔をしたので紹介することにした。

「折姫、彼らは一つ目と蟒蛇。

一つ目、蟒蛇、彼女は折姫だよ。」

「よろしくお願いしますわ。」

「おう!よろしくな!」

「よろしく…」

お互い挨拶が終わると折姫があることを尋ねる。

「で、皆様はなんの話をしてらしたのですか?」

「え!?えーと…」

「折姫は散歩の途中なんだよね?行かなくていいの?」

「はい!それより話の内容が気になりますわ!」

非常に不味い。折姫はゆづるが本当は人間であることを知らない…バレる訳には行かないのだが、折姫は好奇心が強いのか一向に引かない。

「ね?なんの話をしていたんですの?」

「うぅ…」

ついにゆづるは観念したのか一つ目たちに小声で「人間であることを話す」と言った。

「いいのかよ!?」

「大丈夫。彼女は信頼できるよ。」

「ゆづるがそう言うなら…」

相談が終わり、ゆづる自身から折姫にカミングアウトした。

「折姫。」

「はい!」

「僕、人間なんだ。座敷童子じゃない。ゆづるって名前もある。」

「…はい?」

折姫は固まった。石のようにそして次の瞬間大声で驚いた。耳を塞ぎたくなるぐらいに。

「ほ、本当ですの?人間って?」

「うん、本当。幻滅した?」

「滅相もないですわ!幻滅だなんて!でも驚きましたわ。なぜそのように?」

ゆづるは折姫にも今までの事を話した。椿のこと、青い蝶、冥界列車、色々なことも。折姫は驚きながらも受け止め頷きながら聞いた。

「そうでしたの…」

「そういうことだ。俺たちはその作戦会議中だから忙しいんだ!」

「私も入れてくれませんこと?」

「「「え!?」」」

「私も座敷…じゃなくゆづる様の力になりたいですわ!もちろん他言はしません!」

さっきの押しの強さを知った三人は仕方なく折姫を入れることにした。その時、ゆづるは次に折姫に会った時に聞きたいことがあったことを思い出した。

「折姫!急で悪いんだけど、折り紙で蝶って作れる?青色で!」

「えぇ!作れますわ。お待ちになって。」

「急にどうしたんだよ?」

一つ目は尋ねたがゆづるの真剣な顔に深い追求はやめた。

「出来ましたわ!」

「それも動かせる?」

「もちろん!」

折姫が折り紙の蝶に息を吹きかけると蝶はパタパタと動きだした。あの時のような鱗粉を落としながら。

「ねぇ、折姫。あのキラキラしてるのは?」

「折り紙の破片ですわ。動き出した折り紙は自身の破片を落としながら消えますの。それが如何なさいましたか?」

「似ている…僕が見た蝶に…」

「本当かよゆづる!じゃあ、青い蝶の正体は…」

「わ、私ですか!?でも、青い折り紙はあまり使わない色で使った記憶もあまり…」

「あ!折姫ごめん!君を責めたい訳じゃない!ただ手がかりが欲しいだけなんだ。」

ゆづるは直ぐに折姫の肩を掴み伝えた。安心したのか折姫自身も落ち着いたようだ。

「大丈夫ですわ。ゆづる様」

「俺も悪かったよ。責めた言い方して…」

「一つ目様も、ありがとうございます!」

「ねぇ、あれって…」

ゆづるたちが謝っている中、蟒蛇はある青年を見つけた。

「晴明様!」

「本当だ!おーい!晴明様!」

手を振ると晴明はこちらに向かって歩いてきた。

「おや、一つ目に蟒蛇、折姫久しいな。それに…」

「晴明様、大丈夫です。皆は僕が人間だと知っています。」

それを聞いた晴は仕切り直しで

「久しぶりだな。」とゆづるに言った。晴明にも今までのことを話すことにした。

すると晴明はゆづるに他に聞きたいことがあるというのでゆづるは「はい。」と承諾した。

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