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四十七話 情報売りの物語

「待たせて悪いなムジナ。」

「おう!ワシもちょうど来たところぜよ。で?何が聞きたいがか?」

ヒヒヒと悪い顔で不気味に笑うムジナという妖怪にカマイタチはジャリっと金が入った袋を投げ渡した。

「先に報酬を渡す。」

「おぉ!こりゃ大金ぜよ!珍しいのぉ、前払いなんぞいつもせんのに」

「代わりにこいつの聞きたいことに答えてやってくれ。」

カマイタチの後ろからゆづるが現れた。それを見たムジナは若干どういうことか分からなかった。

「おん?なんじゃあ?このガキ。」

「ざ、座敷童子です!」

「座敷童子ぃ!?…まぁえぇ。ガキの質問に答えるだけで大金が貰えるなら楽な仕事ぜよ。何がききとぉせ?」

ムジナは楽して稼げる事にラッキーと思い、ゆづるに顔を近づけて尋ねた。

「青い蝶について知りたいです!」

「なんじゃあ!?えらいざっくりじゃのう!…んや、待てよ。何か最近その言葉を誰かに発した記憶がある。」

「聞かせてください!」

そう、ムジナは最近誰かに話した記憶があった。ムムムッと考えていると思い出したのか大声を出した

「…おぉ!思い出した!昔に青い蝶について行って妖怪の世界に迷い込んだ人間がいた話ぜよ!」

「詳しく聞かせろ。」

「まぁまぁ、そうせかすなや。昔、青い蝶のせいで妖怪の世界に来た人間がおった。しかしそれは間違いぜよ。」

「間違い?」

ムジナはゆづるたちにある真実を話した。

「人間が迷い込んだ原因はある妖怪が作った毒霧による幻覚のせいぜよ。青い蝶も幻覚が模した姿じゃ。」

「…幻覚…何のために…。」

「人間を使って毒の研究したいっていう訳の分からん理由ぜよ。」

ムジナは頭をポリポリとかくと話を続ける。

「じゃが、人間はその妖怪には運良く捕まらず隠神形部狸に保護されたとの話ぜよ。」

「それって…まさか…」

「その人間はどうなった?」

「まぁ、冥界列車で元の世界帰ったらしいが毒霧がまだ体に残ってたみたいでのぉ。向こうでは人間の病が死因となっちょるがホンマは元凶である妖怪の毒が時間をかけて回った結果ぜよ。」

「…おじいちゃんは…妖怪に殺されたの…?」

「おじいちゃん?じゃと?」

ムジナはゆづるの小さな声を聞き逃さなかった。すぐさまゆづるを指を指すと懐から刀をチラつかせた。

「おまん!人間がか!?なして人間がここに…!」

カマイタチは迷走状態のゆづるを後ろに隠し、鎌を構える。しかし、ある妖怪は既にムジナの後ろで構えていた。

「そこまでだ、ムジナ。お前を連行する。」

「なっ!?烏天狗!何故居るんじゃ!?」

「遅いじゃねぇか、烏天狗。」

烏天狗に力強く腕を掴まれたムジナはジタバタと暴れるとカマイタチを睨んだ。

ムジナには人間に思うことがあるようだ…

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