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四十三.五話 脅しの物語

「ただいま戻りました、牛鬼様。アマビエ様の鱗持ってきましたよ。」

「……土蜘蛛…貴様に朗報だ。玉藻の前が地獄に連行された。戻って来たとしても数百年先の話だそうだ。」

「へぇ~捕まっちゃったんですね。」

「お前の企みは終わりだ、観念するんだな。」

牛鬼は土蜘蛛を通り越しその場を離れようと戸に手を掛けた瞬間、「ははははは!」と笑い声が聞こえた。

「面白いこと言いますね?俺がそんな覚悟でいると思ってたんですか?」

「なに…?」

「羽衣様の事で脅せないのは残念ですけど、まだあるんですよ。牛鬼様の罪、俺実は知ってるんですよね。」

土蜘蛛は懐からある紙を取り出し読んでいく。

「えーと、昔ある人間を幻覚が発生する毒霧で妖怪の世界に招き入れた。理由は人間を使った毒を研究したいが為の実験台が欲しかったから。」

「っ.....!!」

「でも、運悪く人間は隠神形部狸様に保護されて実験は出来なかった。人間には毒霧が体に残っていた。その後あっちでの死因は人間の病になってるけど…本当は…っと!…牛鬼様、そんなに睨まないでくださいよ?牛鬼様が大人しく毒の調合方法を教えてくれればこの事は公にしないですよ。特に閻魔大王様にはね?」

「……そこにある青の木の実と銀の羽を用意しろ。」

「そうこなくっちゃ!」

暗い顔の牛鬼とは裏腹に土蜘蛛はルンルンと調合に勤しんでいることはまだゆづると椿は知らない…..。

ネコ、カマイタチ、煙羅煙羅が集まり何か話をしているようだ。

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