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二十三.五話 企みの物語

…漣の山は静かで霧が濃い有名な山。そこにある屋敷に牛鬼がいた。牛鬼は薬に詳しいことでも有名で部下からにも信頼がある、一人を覗いては…

「牛鬼様?ここにいらしていたんですね。探しましたよ。」

「土蜘蛛か。どうした?」

土蜘蛛は部屋に入ると牛鬼に近くに座った。

「狐の宮で羽織を修繕してもらったお姉さん、知ってますよね?」

「あぁ、そんなことがあったな。」

牛鬼は土蜘蛛が苦手である。理由は単純だ、土蜘蛛は少し性格が歪んでいる節があり扱いづらい。

何より、考えが読みにくいのだ。

「俺、その人のこと知りたいなって!」

「彼女にはただ修繕を頼んだだけだ、何も知らん。」

嘘だ。牛鬼と羽衣は同じ上級妖怪、椿の正体はすぐに気づいた。

深入りしたくない牛鬼はあえて触れなかったのだ。だが、土蜘蛛は鋭かった。

「へぇ…ただの妖怪じゃないから毒の匂い袋渡したんでしょ?」

「….......。」

「ねぇ、お姉さんって【人間】でしょ?血の味がそうだった。」

「お前!彼女に手を出したのか!?」

牛鬼は立ち上がり、近くにあった刀を土蜘蛛に向ける。それに対して土蜘蛛はヒヒヒっと笑った。

「お腹が空いてたからちょっと噛み付いちゃった。ねぇ、まずいよねぇ?弟子が羽衣様のお気に入りに傷をつけちゃったって知ったら、どうなるんだろう?」

「…お前ぇ…」

「俺、牛鬼様に教えて欲しいことがあるんだ。ねぇ教えてよ、人間を妖怪にする毒のこと。」

椿たちは人影を見つけ駆けつけると、妖怪がいた。その妖怪が山ン本五郎左衛門なのか….?

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