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木陰の記憶  作者: Manu
5/9

5

誰かに呼ばれて目を覚ます。

目を開けると、日が落ちて、

辺りはすっかり夜になっていた。


???「大丈夫か?」


重たいまぶたをしっかりと

開けて見ると、紺色の着物を着た

若い男がこちらを覗き込んでいた。


新「あ⁉、ああ、大丈夫です!」


???「……、」




新「すこし、眠くなってしまって

  眠っていました。

  あなたはなぜここに?」


???「……、ただ、通りかかっただ。」


新「通りかかるって、もう夜なのに?

  今日泊まる場所はある?

  …、よかったら一緒に来るかい?」


???「ありがたい。」


出会ってから、ピクリとも

笑わない。なんともあやしげな男だった。

だが、身なりは整っており、

悪いやつではなさそうだと思った。


新は、男を連れて

まきさんの家へ歩きだした。


新「あなたの名前は?」


???「怜司(れいじ)だ。」


新「私は新。よろしく。」


怜司「…、ああ。」


新「怜司は、いったいどこからきたの?」


怜司「………、遠くから。」


新「言いたくないのなら、

  無理に言わなくていいんだ」





怜司「あなたはいつも、

   何をしているんだ?」


新「んー、相談所をやっているけれど、

  あまり相談をする人は来ないんだ。」


怜司「相談所??? 

   明日は特に予定がない。

   あなたの相談所に

   行ってもかまわないか?」


新「ああ、来てもいいけれど

  何もないところだよ?」






怜司「かまわない。」


月明かりの下、

しばらく歩いた。


新「ついた。ここが、

  私のお世話になっている家なんだ。」


怜司「そうか、ではお邪魔する。」


新「あー、その、

  ちょっと待ってくれないか?

  もう夜だし、家の人を

  起こしてはいけない。

  ついてきてくれ。」


怜司「ああ。」


まきさんを起こしてしまうと

悪いので、梯子(はしご)をかけて

2階の部屋へ上がった。


新「今日はとりあえず

  もう寝よう。布団を敷くから、

  少し待っていてくれ。」


布団を出し、1枚目を敷くと、

怜司が2枚目を敷いた。


新「ありがとう。私は窓の方で

  寝るから、怜司はそっちの

  布団を使って!」



最後まで読んでいただき

ありがとうございます。

次も読んでいただけたら嬉しいです。

次は火曜日になりそうです。

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