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木陰の記憶  作者: Manu
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相談所??

新「いらっしゃーい!

  って、また

  お爺ちゃんか…」

(このお爺ちゃんは、常連さんだけれど、

 いつも同じ依頼!!)


梅川「またとはなんじゃ!

   お客なんじゃから、

   もっと大事にせにゃならん。」


新「あ、いえ、はい。

  申し訳ございませんでした。

  それでは、梅川様、

  なんのご相談でございますか?」


梅川「まったく、まあよい、

   わしは足が悪いんじゃ。

   いつも通り川に行って、

   水をくんできとくれ。」


新「そうだと思ってましたよ。

  水をくんでくればいいんでしょう。

  いい加減、お偉いさん方に

  水路を引いてほしいですね。」


この町には、水路がなく

水をくみに行くことは、

生活をする上で必須だ。


そのため、家族での助け合いが

必要となるが、運悪く

孤独な身となっている人もいる。


梅川「わしのような、身寄りの無い

   年寄りのためになんて、

   出来るわけがない。

   まあ、わしにとっては、

   お前が水路の代わりだなぁ!」

   

新「私もいつまでもここで、

  相談所という名の

  なんでも屋なんて、

  続けられるか分かりませんよ。」

(正直、なぜやっているのか

 分からないし、今すぐにやめたい。)


仕方がない。

そう思い、川の方向へ

歩き始めた。 


梅川「たのんだぞぉー!」


私は返事をするように、

手を振った。


川に着いて、

水をくみながら

水に写る自分を見ると、

(私はなにをやっているんだろう

 もうやめてもいいのではないか。)

などと考えてしまう。


けれど、

私がいなければ困る人、

見捨ててはいけないもの、

そんなものがあるのではないか

という自分もいた。


(私はいったい、どこから来たのだろう)

(かっこ)の中は、新の心の声です。

読んでくださり、ありがとうございます。

次も読んでいただけたら嬉しいです。

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