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入浴すると悩みを解決できる銭湯があるという都市伝説 那楽華の湯  作者: 西城 休
第7話 ファイブストーンズ ファンタジー
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7-11 ゲームの結末

「もうー!ひっつこいね!」


 どこからか梢女の声が聞こえた。


(どうすればいいんですか?梢女さん)


「任せといて!今回は、あんたたちの世界のゲームって物をバッチリ研究して、次の手も考えてるから……。あいつに物理攻撃は効かないよ。……たぶん。だから拓哉に両手でツノを持たせて。そうすれば、拓哉の全エネルギーがあなたに逆流するから、そしたらあいつめがけて、『消えろー!』って叫んでよ」


(するとどうなるんですか?)


「そりぁ、あいつが消えるのよ。やってみ?」


 梢女も興奮しているのか、いつもより乱暴な口調で話しかけてきた。


(でもどうやって両手で持たせるんですか?私喋れませんよ)


「剣を持ってる方を、うっかりって感じて叩けばいいでしょう」


(分かりました。やってみます)



 京子は一度エグォブリオンから離れ、距離を取ってから、向かっていった。その途中、拓哉の右手を叩いた。


「あっ!剣が……」


 拓哉は京子を止めようと、両方のツノを引っ張った。


「止まれ!ハリー!」


 京子に拓哉のエネルギが送られるのが分かった。


「消えろー」


 京子の口から発せられた光は、エグォブリオンの周りを覆い、周辺の地面もろとも消し飛んだ。この土地自体がエグォブリオンそのものだったのかもしれない。


 全てのエネルギーを失った拓哉と京子は、風に煽られながらゆっくりと降りていった。



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