3-4 大当たり
初めて会った女性にあんな状況で自分の悩みを話すなんて、俺もかなり病んでるな。
…というか、あれは現実だったのだろうか。
あれから数日経つが、省吾の生活には何も変化がなかった。
僅かでも期待していた自分にうんざりしながらクローゼットにあるジャケットに袖を通すと、内ポケットに何か入っていることに気づいた。
一万円札だった。
数分後、省吾はパチンコ屋にいた。
職探しをするつもりが、……やはり俺は病気だな。そんなことを思いながら、リーチがきたパチンコ台に興奮していた。
この日の省吾は大当たりだった。
確変が何度も続き、ドル箱が山積みになった。
次の日、パチンコで稼いだお金を軍資金にして競艇場に向かった。そしてそこでも、省吾の運が尽きることはなかった。
三連単を次々と当て、4レース終わったところで、借金返済分の250万を稼ぐ事ができた。
しかしここでやめられないのがギャンブラーの悲しい性──
(今日の俺はツイテルー!ギャンブルの神様が降りてきたあ!もう負ける気がしねえー)
喜んだのも束の間……
気が付けば、稼いだはずの配当金は全て消し飛んでしまっていた。
重い足を引きずるように帰宅する途中……
(くっそぅー、あそこでやめておけば……俺のバカ!!
……でも、今日は神がかってたなあ……いや、昨日からか……
そこまで考えた時、那楽華の湯のことを思い出した)
「借金の完済をお願いしたい」
そう言ったよなあ……
(もう一度行ってみるか。那楽華の湯)




