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最強竜種に転せ...竜種が最弱!?  作者: 林十-りんと-
第四章 エルフ戦
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三十九話 戦の後

 俺はエルフの里に出向いていた。

「エルフ全員に告ぐ!エルフ軍は全滅した。先に手を出したのはそちらだ。今後、俺や俺の信頼する者に何かしようとした時は、この里を滅ぼす。次はないと思え!」

 エルフ全員が家から出て、泣く者、驚く者様々居たが、俺を恨むような者は居なかった。賢いエルフは自分達が悪いことをわかっているようだ。戦える竜種も居なさそうだ。暫くは平和かな。伝えるべきことは伝えた。シヴィの所に帰ろう。


 シヴィ達アース王国軍はまだ戦場に居た。その中心にはエルフ達が居た。彼らはホーリープリズンの中に入ったままだ。どうしたんだ?

「このエルフ達、どうするの?」

「原因はお前だが、アース王国に武装してやって来た。だから、捕虜にしたのだが、お前がこれをどうにかしないことには、運ぶ手段がない。」

 かなり悩んだのだろうクロノアは眉間に皺を作った跡を見せて、ホーリープリズンを指して言った。あ、俺のせいなのな。

「悪かった。」

 俺はエルフ達の足にもロックをした。これで手足が枷で拘束されたことになる。逃げることも歩くことも出来ない。ホーリープリズンも解いた。

「助かる。」

 そうして荷馬車に積まれていくエルフ達。「人間ごときが!」とか何とか言っているが、誰も聞く耳を持たない。俺も無視して、シヴィの所に戻った。

「シヴィ、ただいま。」

「ルヴィ、お疲れ様。」

 シヴィが撫でてくれる。気持ちいい。クロノアも「お疲れ様。」と言ってくれている。疲れていたのか、俺はシヴィの腕の中で眠った。

「竜種って強かったんだな。あんなに沢山見たの初めてだ。」

「それにシルヴィ殿の竜種が圧倒的に強かった。」

「なんで、竜種は弱いなんて思ってたんだろう。」

 そんな後ろでアース王国軍の人達がそんな会話をしていた。

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