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最強竜種に転せ...竜種が最弱!?  作者: 林十-りんと-
第四章 エルフ戦
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三十二話 人化

 昼はシヴィの肩の上で過ごし、夜は人化に向けての研究をしている。魔力の流れを人型にしないといけないだろう。とか、俺は小さいから何倍もの大きさにならないといけないだろう。とか、尻尾は?翼は?角は?とどうするか考えながらイメージを作り上げている段階だ。

「課題が多いね。」

「そうだな。一旦、大きさを変えてみようかな。」

 この部屋の中に収まる程度の大きさをイメージする。魔力の形は竜のままに。目を瞑っていたから、開けてみる。シヴィより視界が上になっていた。ちゃんと、足は床に着いている。

「変な所ないかな。」

「ちゃんと全部大きくなってるよ。」

「ありがとう。戻るね。」

 元の大きさに戻るイメージをする。余裕が出来たのか、さっきより大きさが変わる感覚がわかる。暫くはこれの練習かな。


 巨大化、縮小化と名付けた俺は、何日間か、実験を兼ねて練習した。一定の大きさになるのではなく、色々な大きさになれるようになった。元の大きさには、リターンと唱えれば元に戻るようになった。

「今日は人化に挑戦だ!」

「大丈夫かな。」

「大丈夫だよ。たくさん人と会ってきたんだから。」

 ということにしておく。元人間だ。自分の顔だって見たことあるんだ。大丈夫。人の姿をイメージする。一番イメージしやすいのはやっぱり、転生前の自分の姿だ。体の形が変わる感覚がする。体も大きくなっていく。尻尾も翼も角も引っ込んでいく。終わっただろうと思って、目を開ける。すると、薄桃色で後ろが徐々に雪のように白い髪色をした、転生前の姿で姿見に写る自分が居た。

「ルヴィ、凄いよ!」

「出来た!…服を着ないとだな。」

 自分のことのように喜ぶシヴィ。だが、喜ぶ前に服だ。「そうだね。」と言うシヴィと笑い合った。

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