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最強竜種に転せ...竜種が最弱!?  作者: 林十-りんと-
第二章 スクゥーレ学院
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十五話 将来

「これはこれはクロノア殿下。ようこそおいで下さいました。此度はどのような御用でしょうか?」

 スン侯爵庭に着くと、領主自ら笑顔で出迎えてくれた。リノアはその後ろでクロノアに頭を下げていた。

「いや何。友の故郷に遊びに来ただけだ。特に用があるわけではないが、泊まっても良いか?」

「とんでもございません!我が屋敷、ご自由にお使い下さい!」

「助かる。」

「シルヴィはお帰り。」

 シルヴィには優しく微笑んで出迎えてくれた。

「ただいま戻りました。」


「シルヴィ!俺頑張ったんだ!」

 誉めて!と言わんばかりのリノア。クロノアを無視して良いのか?それにまだ玄関だぞ?

「そうですか。リノア様には及ばないと思いますが、私も頑張りましたよ。それと、ここはまだ玄関ですので、クロノア殿下を中に案内しましょう?クロノア殿下、客室はこちらです。」

 リノアに構わず、案内を始めたシヴィ。流石、慣れている。

「…シルヴィはクロノア殿下の下に行くのか?」

 後ろからついてきながら、リノアが不安そうに聞いてきた。そういえば、学院卒業したらシヴィは仕事どうするのだろう?

「将来についてはまだ決めかねています。今は自分の学を上げること、ルヴィリカを知ることに重きを置いていますので。」

「そうか。シルヴィの目的はそうだったな。俺はいつでもお前を受け入れるからな!」

 自慢気に言うリノアだが、シヴィは戻ってくるとも言っていないぞ。

「ありがとうございます。ですが、他の者も受け入れる心をお持ち下さい。」

「わかっている。」

 笑顔で言うシヴィにリノアは拗ねた。


『上手くかわすのだな。だが、いずれは決めねばならぬことだぞ?彼の言う通り俺の下に来るか?』

『わかっていますが、考える時間を下さい。』

『お?冗談のつもりだったが。良い返事を期待しそうになるな。』

 クロノアとシヴィは念話でそんな話をしていたらしい。一年間で念話まで習得したんだ。二人とも凄い!あ、俺も人間の念話習得したぞ!

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